横歩取らずの▲58玉はカナリ有力。

「ここ最近このブログ、新刊将棋本の記事ばっかじゃねーか。
 研究してねーんじゃねーだろうな?」

と思われている人も多少もいるかもしれませんが、自分なりの研究はそれなりにしています。
その中でよく考えていたのが題名にある「横歩取らず▲58玉型」(下図)です。

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横歩取りの序盤で力戦系にするには、この「▲58玉」以外にも「▲16歩」「▲68玉」「▲28飛」など色々ありますが、
▲58玉が一番安定していて考えているうちに、「カナリ有力なのではないか?」と思えてきました。

この戦型でホットな話題と言えば現在「横歩取り佐々木勇気流」ですが、
まだ本も出ていなく難しい戦型ですし何と言っても、この「横歩取り」の戦型では「アマチュア特有の悩み」
があると思います。

その悩みとはアマチュアでは今でも根強く△45角戦法(下図)を始め、
プロでは絶滅した戦型が指されていると言うことです。

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△28歩~が△45角戦法の定跡

横歩取りを先手で指す場合これら急戦に対しては、対策の定跡を知っておくのは大前提ですが、
正直言って記憶が曖昧な変化もありますし、大会などの一発勝負で指されると怖いところでもあります。

こういうマイナーな戦法を指してくる人は、そればっかり指している人が多く、
経験・研究共に豊富な人が多いですね。

それを真っ向から受けるのは、実戦的にも勝ちづらいと思います。

そこでそれらの急戦を回避し尚且つ、安定して先手ペースで戦える形を考えていたら、
「横歩取らず▲58玉型」にたどり着きました。

一応自分なりの研究・考えでは「横歩取らず▲58玉型」は、どの形でも互角以上に戦えると思います。
▲58玉の局面では後手にも色々手段はあるのですが、主に「△76飛」・「△82飛」・「△52玉」でしょう。

この3つの後手の指し方に対して一例ですが、有力だと思う指し手を考えてみました。

まず△76飛と横歩を取ってくる手に普通に指すのであれば、▲77角として「先手番で後手番の形を指す」(下図)
のが一番普通だと思います。
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これはなんとなく「先手番で後手番の戦型を指すのはツマラナイ」と思えるんですが、
先手番でやっている関係で1手多く指している状態なので、損はしていません。

後手番で有力な戦型を1手多く指しているのですから、悪い理由はないと思います。
これはどう指しても一局になりやすいでしょう。

そしてもう一つ有力だと思うのは、▲22角成~▲34飛と先手も横歩を取る
相横歩取りです(下図)

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これも後手番の戦型を先手で指す感じになのですが、▲58玉が入っていると結構違うところがあり例えば▲34飛に、
△33銀▲84飛△82歩▲38金△26飛に先手は▲27歩(下図)と打つことが出来ます。

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これは地味にポイントだと思いますね。
(後手は△72金~△83歩としなければならない)

あと今書いている時に思いついたんですが、歩を打たずに▲28銀(下図)もあるかもしれません。

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次に△82飛に対しては普通に指すなら▲87歩(下図)と、力戦形の相掛かりにするのが一番普通でしょう。

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これなら後手も△23歩と指して▲26飛に、▲38銀~▲36歩~▲37銀と昔からある相掛かりになりやすいと思います。
相掛かりの先手は主導権を取りやすいので、先手に不満はありません。

更に△82飛に頑張って指すなら▲34飛(下図)も有力だと思います。

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この局面よく見るとなんとなく先手青野流に似た局面になっています。
しかし後手はもう△82飛と指しているため△76飛がなく、少し先手が得をしているように思えます。

なのでこちらも先手に不満はないでしょう。


最後に△52玉(下図)なんですが、コレは結構手強いと思います。
しかし少し前にプロ間でこの局面が出現し、有力な順が指されていました。

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それは▲22角成~▲77角(下図)と打つ手です。
この手は自分では盲点になっていて、思いつきませんでした。

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この変化はいきなり終盤になるので覚悟が必要なんですが、
数局出たプロの実戦では、全て先手が勝っているようです。

各自研究しておいてい下さい。

以上、主要変化について一例を上げましたが、先手に不満な順はないと考えます。
そして一番のポイントはどの変化に対しても「先手に選ぶ権利が多い」という点です。

「横歩取らず▲58玉」に対しては後手は急戦は中々難しく、先手には安定感があると思いますね。
個人的はカナリ有力と感じており、自分でも指していきたいと考えています。

「横歩取らず▲58玉型」は結構面白いと思うので、研究してみて下さい。



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超有力な先手横歩取り佐々木勇気流▲68玉型。

最近は横歩取りが流行っていますが先手番での横歩取りで、
超有力だと思う指し方があります。

それは佐々木勇気五段が指している「佐々木勇気流▲68玉型」です。

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勇気流▲68玉

何時からかは知りませんが佐々木五段は、この形で勝ちまくってますね。

佐々木五段がこの形を指しているのは知っていましたがあまり興味はなく、
「な~んか変なことやってるな~」と言うくらいにしか思っていませんでした。

しかし最近ふとこの形を研究してみると、超有力だと解りました・・・
なぜ気づかなかったのか・・・


超有力と感じた理由に、この形の破壊力が凄まじいことがあります。
至る所に罠があり「アマチュアでコレを受けきれる人はいるのか・・・」と思うくらいですね。

この勇気流は今のところ定跡本などには全く載っていなく、
佐々木勇気五段の実戦を見たり、自分なりの研究をしないと全く解らない状況です。

自分なりの研究だと上図から後手は横歩を取ったり色々手はあるのですが、
そう言う攻めの手に対してはほとんど先手が指せると思います。

たぶん後手は無難に△82飛と引いて戦うのが安全だと思うのですが、
それだと自分からは動けないので、先手もゆっくり駒組みしていけば十分になるでしょう。

正直なところ後手側を持って勇気流に対して、どう駒組みをすればいいのか解らないです。
対して先手側はある程度解りやすく、駒組みもしやすい。

青野流に似ていますが研究している感じでは全然違いますね。
37の地点にと金などが出来てもほとんど響かないのが特徴だと思います。

などなどとても面白いと思う戦型なので、興味が出た人は研究してみるといいでしょう。


ちょっと前から考えていた、3手目の端歩。

ブログ更新を復活させたからではないんですが、少し前から将棋のある局面について、
ボーッと考え始めていたことがあります。

それは先手での「3手目の端歩」です。
(今回の記事は少し文章が多いため、暇な時に読んで下さい)

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考えるキッカケになった理由としては最近、増田康宏 四段がちょくちょく指していると言うのを聞いていて
気にはなっていたのですが、NHK杯でも指しているのを見て「そこまで有力なのか・・・」と思ったからです。

上図の増田四段は▲26歩~▲96歩なんですが、なぜこのタイミングで端歩なのか完璧には解りませんね。

そんなことを色々考えているうちに初手▲26歩~▲96歩が有力なのであれば、
▲26歩~16歩・▲76歩~▲96歩・▲76歩~▲16歩なども同じように有力になる可能性があるのではないかと
思えるようになってきました。

その中で僕が一番有力だと感じたのは▲76歩~▲16歩です。(下図)

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居飛車も振り飛車指せて、全ての戦型を指せるのであれば実戦的に有力だと思います。
その理由を書きます。(基本的に後手の2手目は△34歩を中心に考えて)

とその前に、もう一つ3手目端歩を有力と感じた理由に、アマチュアならではの有力な理由もあります。
それは端歩を突いたの局面は「後手は力戦振り飛車にしづらくなっているのではないか」
と思ったからです。

例えば▲16歩の局面は、△54歩~のゴキゲン中飛車は指しづらいでしょう。(角交換~▲53角があるため)
あと▲42飛~の藤井流の力戦四間飛車は指せますが、先手に相振りの権利があるため、
心理的にも少し指しづらいと思います。

今はアマチュアでは後手番で、ゴキゲン中飛車と藤井流力戦四間飛車を牽制できるのは実戦的に、
有力なのではないかとも考えました。

そして▲16歩に対し後手も▲14歩などと追従してくる手に関しては、基本的には端歩の突き合いは
先手の方に得が多い
と思うので、そこから普通に指して先手に不満はないでしょう。

少し話が逸れましたが、手の解説に移りたいと思います。


まず▲76歩△34歩▲16歩にオーソドックスな△84歩であれば▲56歩と指し、
先手中飛車(下図)を目指すのがいいと思います。

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コレは従来からある指し方ですがこの出だしだと、後手振り飛車が消えてるのでカナリ戦いやすい。
先手中飛車はアマチュアでは最強戦法の一つなので、指せるのであれば指したい。

この出だしにはあともう一つ有力な手段がありそれは、
先手番で後手番の横歩取りを指す」(下図)と言うのもアリだと思います。

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今相居飛車の後手番で最有力なのは、横歩取りの戦型です。

後手番でも有力なのに▲16歩の一手が入っている状態で指していているのだから悪い理由はなく、
更に有力だと思いますね。

あとこの指し方が実戦的な理由に「相手の研究を安全に外しやすい」と言う理由があります。
▲16歩が入っているために結論が逆転している形も結構あるはずです。


次に▲76歩△34歩▲16歩に振り飛車を目指してくる△44歩なんですがコレには、
▲75歩として相振り模様が有力(下図)(▲77角~▲88飛も有力)だと思います。

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角道オープン型の相振り三間は今では最有力の形ですし、積極性もあります。
後手番での指し方を参考にすれば、互角以上に戦えるでしょう。

あと△44歩~の振り飛車模様にはここからでも、▲26歩~居飛車(下図)でも十分対応できると思いますね。

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この場合は▲16歩が一手遅れているように思えますが、対抗系では▲16歩は結構大きく(15角などを防いでいる)
完全に一手遅れているとは言えないと思います。

以上、基本的な後手の4手目について書きましたが、僕が考えた限りでは3手目に16歩を突いても、
先手は十分戦える
と言う結論になりました。

そもそも▲76歩~▲16歩はプロ間でもたまに指されていますし、早指しで完璧に咎められるアマチュア
なんて存在しない
でしょう。

アマチュアでは3手目の端歩は、相手の後手番での用意の手・得意な手を外している意味合いも大きく、
「コイツなにかあるな・・・」とも思わせれますし、心理的な効果もあると思いますね。


少し長くなりましたが、3手目の端歩について自分の考えを書きました。
「おっ面白そうだな」と思った人は指して貰えると良いと思います。

自分自信も、これから指していきたいと思っていますね。




超有力だと再認識した飯島栄治 七段の考案の「対振り飛車飯島流引き角戦法」

つい最近「コレは超有力だ・・・なぜ今まで気づかなかったのか・・・」と
思った戦法があります。

それは・・・題名にもある飯島栄治 七段の考案の「対振り飛車飯島流引き角戦法」(下図)です!

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キッカケはつい先日放送された門倉五段VS今泉四段 戦で、今泉四段が指しているのを見たのがキッカケです。
普通それだけでは「有力だな~」と思うだけなのですがその後、飯島七段の本を読み直して、

「コレは今現在アマチュアでも、かなり有力である」と確信しました。

その理由を何点か書きます。


その1・・・たぶんもうみんな、対策を忘れている。

まずコレです。
飯島流引き角が出現して結構経ちますが、今現在しっかり対策を記憶している人は少ないと思います。

本当にしっかり対応できるアマチュアなんて、ほとんどいないと思います。

この引き角戦法は振り飛車側にもしっかりした対応力が問われるため、
ツボにはまると凄い破壊力も持っていますね。


その2・・・対藤井システム(普通の四間飛車)にも相当有力。

次にコレです。
大きく見直した理由は、この理由が大きいですね。

そもそもこの引き角戦法は「対藤井システム」に編み出された戦法です。

ここ最近急に藤井システムが復活してきておりその影響もあってアマチュアでも、
普通の四間飛車が増加し始めています。

その両方に両対応しているのはカナリ効率がよく、相手の研究手などの心配もいりません。


その3・・・その他振り飛車にも対応できている。


最後の理由としてはコレです。
飯島流引き角戦法は著者の飯島七段の研究もあり、現状はほぼ全ての振り飛車に対応できています。

特に最強戦法の一角である先手中飛車・先手石田流にも対抗できるのは大きいと思います。

以上が大きく見直した理由です。


飯島流引き角戦法は駒組みも簡単で玉も比較的硬く、アマチュアでは知識が多い方が勝ちやすいと思うので、
相当有力と考え直しました。

ただ残念なことに定跡書は2冊出ているのですが、今では絶版になってしまっており、
本は入手困難な状況です。



ただ2冊めの「新」の方はKindleでは買えるので、そちらで買うと良いでしょう。


(Kindle)


繰り返しになりますが飯島流引き角戦法は、カナリ有力です。
正直言って自分は指したことが無いのですが、これからマスターしたいと考えています。

「なんでもっと早く気づかなかったのか・・・」と痛感しましたね。

対振り飛車の主力戦法に、して行きたいと思っています。
決意を忘れないため、ひきかくくんバッチも購入しました。

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(見よ、この本気度)

以上そう言う事なので、飯島流引き角戦法をみんなも指しましょう。


自分が研究・指したい形(対振り飛車編)

自分が研究・指したい形と思っている対振り飛車編です。
ちなみに「対」振り飛車なんですが、コレは僕が基本的に居飛車党だからです。

それと現状振り飛車は先手番であれば全て有力、後手番では角交換振り飛車・ゴキゲン中飛車、
最近では藤井システムも復活気味とあって、また盛り上がってきていると感じています。

それでは書いて行きたいと思います。

対中飛車

まず対先手中飛車に対してですが、下図の対策を指してみたいです。

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NHK杯でも出現した、後手の角道不突きの急戦です。
その後はあまり見かけませんが、カナリ有力だと感じました。

現状先手中飛車に対しては後手番の居飛車では、全く戦えないわけではないですが、
なんとなく不安だと思います。

一直線穴熊は有力だと思いますが、基本的に主導権は中飛車側にあると思うので、
少しつまらない。

しかしこの戦法は、比較的安全に主導権を取れる可能性があり魅力的に思えます。

あとこの戦法に対して先手は何かしらの対策を事前に準備していないと、
その場での対応は相当難しいでしょう。

なのでアマチュア向きだと感じますね。

ちなみに先手中飛車に対して一番有効なのは、やはり「相振り飛車」だとは思います。
もう「居飛車側に全く対抗手段がない!」となった時は、相振り飛車を指そうと考えています・・・


そして後手ゴキゲン中飛車には、やはり下図の・・・

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▲37銀型の急戦を指したいと思い始めました。

「何をいまさら・・・」と思われるかもしれませんが、個人的には少し前までこの形はあまり指そうとは
思っていませんでした。

その理由としては先手番であれば一直線穴熊や、他の戦法でもそれなりに戦えますし、
あまり困っていなかったからです。

しかし「主導権」が欲しいとなれば、この▲37銀型急戦が一番取れる可能性が高く、
ゴキゲン中飛車相手に攻めまくって勝てる可能性があるのはコレだけですね。

あとこの▲37銀型急戦は指しこなすのも大変ですが、ゴキゲン側も正確に対応しなければ一気に悪くなる局面も多く、
そうなってくると結局は、知識&経験・実力の差が生きやすい。

長い目で見ると最終的には、この形が一番勝ちやすくなると考えました。
自分もプロ間で主流になっているこの形を、本格的に導入していこうと思います。

対中飛車については以上です。


対石田流

対石田流はちょっと前に「左美濃さえ指しておけば安心!」みたいな事を書いたのですが、
それも「宮本流」の対策が出現し、安心できなくなってしまいました。

そこで左美濃に変わる対策を考えていて、下図の対策を研究したいと考えました。

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その対策は△84飛型で左美濃を急ぐ指し方です。
この指し方は結構昔からあり、ブログにも書いたことがあったと思います。

僕がこの形で一番印象に残っている対局は確か将棋世界の企画対局で、
久保九段VS渡辺竜王で、後手の渡辺竜王が採用した対局です。

その将棋は久保九段が勝ったのですが、久保九段しか指せないであろう手があり、
この対策自体は優秀だと感じていました。

△84飛型が優秀だと思うところは何個かあり、まず展開によっては△54歩~△53銀と組めるところです。
先手が無策であれば△64歩63銀型より優秀な、△54歩53銀型に組めます。

他には銀冠を急いている点や、歩を突かず△62銀型で待機しているため、
先手からの仕掛けが受けやすかったり、色々メリットはあります。

ただ△84飛が早いためアタリがキツくなっていたり、デメリットもありますが・・・

この△84飛型は昔からある割に、そんなに細かい定跡化はされていないと思うので、
まだ未開拓の部分も多いと思いますね。

対振り飛車はアマチュアでは主戦場になるので、他にも色々注目の局面はあるのですが、
自分は「対ゴキゲン中飛車」と「対石田流」に力を入れているので、今回はこれくらいですね。

ちなみに藤井流の角交換振り飛車も流行していますがこちらはここ最近、
目立って新しい対策は無いように思います。

今までの対策で居飛車側も、十分戦えていると考えていますね。



自分が研究・指したい形(相居飛車編)

この前書いていた「研究・指したい形」の、相居飛車での形を書いていきたいと思います。
ちなみに基本的に「先手」での形です。

実は相居飛車の先手番での戦型は、今回に限らず常に頭の中で考えていました。

と言うのも前に書いたかもしれませんが、先手番での「先手相矢倉▲46銀37桂型」が少し指しづらくなったため、
それに変わる主力戦型を探さなければいけない状況でした。

主に横歩取りと角換わりになるのですが、やっと「指したい」と思う形が決まってきた感じです。
それでは書いていきたいと思います。

「矢倉」

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まず「先手矢倉」ですが現時点では、全く指す気はなくなってしまいました。

理由としてはさっき上に書いた「▲46銀37桂型が指しづらくなった」と言うのもありますが、
もう一つ大きな理由がありそれは「後手左美濃急戦」が、カナリ強敵だからです。

局面は省略しますが、もうほとんどの人が知っているでしょう。

この急戦が相当厄介なので、ある程度対策が整備されるまでは、
自分では指さないと決めましたね。

先手矢倉については以上です。


「横歩取り」

横歩取りの先手番は、下の形を指していきたいと思っています。

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形としては昔からありますが最近では叡王戦で、ポナンザが指した形ですね。
横歩を取らず▲58玉です。

なぜコレを指そうかと思ったのかというと横歩を取ると、
今流行中の△52玉72銀型・飛車ぶつけ型・振り飛車風型・・・などなど後手に有力手が多いからです。

この▲58玉型でも図では後手に色々選択権があるのですが、現時点では後手の指し方の方が難しく、
先手には不利になる手はあまりないと考えています。

実際山崎八段も指されて、完璧には対応できませんでした。

そして何より後手の研究や用意の手を外しやすいと思いますし、
逆に先手の用意の手を指しやすいと感じますね。

アマチュアでは未だに指される相横歩取りや、その他定跡が整備されている後手の急戦形を外しているのも、
ポイントが高いと感じています。

あとこの▲58玉では▲68玉もあるのですが、そちらも同じくらい有力だと思います。
▲58玉と▲68玉を同時に勉強し違いを探し指しこなせれば、アマチュアではかなり勝てるんじゃないでしょうか。

先手の横歩取りは以上です。


「角換わり」

角換わりの先手番では、下図を主力にしたいと考えていますね。

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プロ間でも流行しつつある▲48金型です。

先手角換わりもここ最近は、後手から動く手段が多くなってきました。
先手番で角換りを指すのであれば、とにかく「先攻」したい。

この形は少し玉は薄くなるのですが、37の地点をカバーしているため後手からの角打ちがなく、
おもいっきり攻めやすいです。

更に後手からの先攻は難しい。
駒組みと狙いも比較的解りやすく、アマチュアにはとても魅力的でしょう。

この形以外では▲45歩型も中々有力だと感じており、そちらとの二本柱にしたいと考えています。

先手の角換わりは以上です。

考えている相居飛車での研究・指したい手は以上ですね。

後手番についてはもう書きませんが基本的に後手番では、先手の手に対して対応していく事が多いので、
ピンポイントで指したい手はあまりありません。

この記事を書いている現状(2016/8月)の時点では、かなり相居飛車の後手番は楽しいと思います。
どの戦型にも有力手があり、先手番でも大変です。

近いうちに振り飛車編も書く予定です。


2016年の流行戦型を予想する。(振り飛車編)

2016年の流行戦型を予想する振り飛車編です。
僕が勝手に予想するだけなんですが、書いていきたいと思います。

普通の振り飛車編

まず普通の振り飛車からですが、少し増えると予想します。
中でも四間飛車(特に先手で)藤井システムは見る機会は多くなるのではないでしょうか。

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後手四間飛車

四間飛車が増える要因として、先手&後手藤井システムが見直されていることなどが挙げられます。
あとやはり何と言っても、力戦系の振り飛車より安定感がありますね。

対居飛車穴熊は簡単ではありませんが、強豪将棋ソフトなどは普通の四間飛車で勝ちまくったりしています。
しっかり正確に指せば「四間飛車もまだまだやれる」と言う事を、証明していると思いますね。

そのほかの普通の振り飛車は特に変わること無く、今まで指していた人はそのまま指すと言う感じでしょう。


角交換振り飛車編

ここ数年で大流行中の角交換振り飛車ですが、2016年も同じように指されると思います。

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しかし指される局数はあまり減らないとは思いますが、この戦法もかなり研究されてしまい、
現在は若干息苦しい状況だと感じます。

これからの角交換振り飛車は、自分からは相当条件が良くないと動いていけないと思うので、
後手番では序盤から千日手を狙う戦法になっていくと思いますね。


ゴキゲン中飛車編

ゴキゲン中飛車については、毎年同じことを言っている様に思いますが、
しぶとく生き残っており、2016年も後手番振り飛車の主力として指されるでしょう。

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個人的には後手ゴキゲン中飛車は、指される局数は増えるんじゃないか?と考えています。

理由としては▲37銀型急戦にも、なんだかんだで戦えていますし、
それ以外の目新しい対策は、ここ最近は出てきていないように思えるからです。

ただ先手ゴキゲン中飛車は、少し大変になる可能性はあります。
それは「後手角道不突急戦」が中々優秀で流行りだしており、コレに苦しめられる可能性があるからです。

この新しい急戦がどうなって行くのかは、とても注目していますね。

しかしそれでも先手ゴキゲン中飛車は、先手振り飛車の中で一番有力だと思うので、
一番多く指される振り飛車になるでしょう。

兄弟のような戦法の「中飛車左穴熊」にも注目したいですね。


石田流三間飛車編

石田流三間飛車は先後共に、指される局数は増えると予想します。

まず先手石田流ですがここ最近は、後手銀冠に押され気味でした。
しかし宮本四段が指し始めた「宮本流」(下図)がかなり強力で、現在居飛車は少し困っている印象を受けます。

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後手銀冠にも互角以上に戦えるのであれば、先手石田流には悩みはなくなります。
現状大変なのは後手相振り飛車くらいだと思いますが、相振り飛車は振り飛車党であれば各自頑張れ。

次に後手石田流ですが今までは「一手損石田流」が指されていました。
しかし居飛車に研究されかなり苦しくなり、決定版に近い対策も出ました。

そこで2016年は「一手損しない後手石田流」の研究が進むと予想します。

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この後手石田流は今までは「ダメ」とされていましたが、最近色々と研究され、
後手もそこそこ戦えるかも?と言う変化も出てきているみたいです。

この手が成立すれば、後手番振り飛車の可能性が大きく広がるので、
とても注目しています。


その他の振り飛車編

その他の振り飛車についてはこの項目に書きますが、まず「ダイレクト向かい飛車」は、
増えるということはないと思います。

理由としては今年もあまり指されませんでしたし、大きな変化はなさそうに見えたからです。

ただ相居飛車での「後手番一手損角換わり」が若干復活気味なのでもしかすると、
「一手損角換わり」と「ダイレクト向かい飛車」を天秤にかけた指し方は、増えるかもしれません。

例えば、下図のような指し方とか・・・

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序盤は後手一手損角換わりの序盤で、先手の指し方を見てダイレクト向かい飛車にするとか・・・
要するに「陽動振り飛車」みたいな指し方です。

今までにもこういう指し方はありましたが、なにか新しい指し方が出てくるかもしれませんね。

他の振り飛車(立石流や2手目△32飛車)などは色々まだありますが、
局数自体はごく僅かで、指される局数もほぼ同じでしょう。

以上が、2016年に「流行るのではないか・・・」と予想した振り飛車の指し方です。

当たればいいな・・・・と思いますね。


2016年の流行戦型を予想する。(相居飛車編)

もう今年も残すところはあと僅か・・・
将棋界はこの時期は、もう年越しムードだと思います。

そこでまだ2015年ですが、来年流行りそうな戦型を勝手に予想したいと思いますね。
まずは相居飛車(矢倉・角換わり・横歩取り・相掛り)から書いていきます。


矢倉編

ここ1~2年は大激動の矢倉ですが、来年も同じような感じだと思います。
まず一番指されるであろう戦型は、藤井流矢倉脇システムでしょう。

一応先攻し易いですし、まだまだ解らない所だらけですから。

僕が個人的に増えるんじゃないかと思う戦型は「森下システム」です。

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森下システムは毎年指されてはいるんですが、あまり見かけませんね。

その理由としては、後手から先攻されやすいと言う理由が大きいと思いますが、
後手から先攻しても先手を潰すのは容易ではないです。

後手が先攻しなければ、十分組んでから攻めれるので、
後手が先攻してきたらカウンター・してこなければ十分な体制から攻め、
と言う感じで指すのも面白いと思いますね。

しかし矢倉は少し前にも書いた通リ、後手の急戦に色々と優秀な形が出てきているので、
指される局数は減少すると予想します。

もしかしたら先手の急戦矢倉は、増える可能性はあると思います。


角換わり編

角換わりは常にメインの戦型は「腰掛銀」でしょう。
これは永遠に変わらないと思います。

その中でも注目したいのは、この前の記事に書いた「渡辺流」の仕掛けや、
「後手待機策」ですね。

結局腰掛銀系の形がメインになるのは、間違いないと思います。

個人的に注目していて増えてもいいんじゃないか?と思うのは、
「後手棒銀」です。

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後手が棒銀に出るタイミングは色々あって難しいんですが、
まだ難しい変化はあると思います。

特にアマチュアでは受け身になる腰掛銀より、棒銀のようなチャンスがあれば積極的に
良くすることが出来る棒銀は、もっと指されてもいいと思っていますね。


角換りと言う事で「一手損角換わり」についても書きますが、
一手損角換わりは、ほぼ現状維持だと思います。

ただ若干今よりは増えると予想します。

その理由は「糸谷流△73銀」の形が有力に思えるからです。

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この形は先手の早繰り銀対策に生まれた指し方ですが、かなり優秀だと感じています。
この糸谷流が互角に戦えれば、一手損角換わりはまた増えていく可能性が高いですね。

個人的にはとても注目しています。

ただ守勢に回ることは間違いないので、爆発的には増えないでしょう。


横歩取り編

横歩取りは2015年度は後手番では、一番大健闘した戦型だと思っています。
この傾向は2016年も続き、相居飛車の後手番では主力の戦法になるでしょう。

現状は横歩取りの後手番は成立するかどうかは別として、後手番の方が動きやすいと感じています。
そう言う理由もあり横歩取りは「先手が横歩を取らない変化」が見直されるのでは?

と予想します。

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例えば上図では、▲26飛・▲16歩・▲58玉・▲68玉が横歩を取らない変化として、
よく指されています。

横歩を取らない変化でも4手もあるのですから、先手には結構選択肢があると思います。

横歩を取らなければ相掛りの力戦形になりやすいですが、
それでも先手は悪くなった訳ではなく、十分戦えるでしょう。

死語になった格言に「横歩取り三年の患い」と言う格言がありますが、
それが徐々に復活するのでは・・・?と考えたりしますね。


相掛り編

相掛りの主流は▲28飛に完全に移行していますが2016年は、
昔ながらの▲26飛型が少し復活するのでは?と予想します。

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と言うのも▲28飛型はまだイケるとは思うのですが、よく見る▲27銀~▲36銀の指し方は後手に研究され、
あまり面白くなさそうに見えてきたからです。

先手も角道を開けずに戦う指し方などが発見されていますが、個人的にはこの指し方は、
どうも本筋には感じません。

そもそも▲26飛型も完全には悪くなったわけではないですし、まだ工夫の余地はあると思います。
「先手ひねり飛車」なども、少し復活するかもしれませんね。

以上が僕が思う、2016年に流行るのではないか・・・?と思う、
相居飛車の戦型予想です。

また振り飛車編は後日書いて、アップしたいと思いますね。


ここ最近一番注目している、先手角換わりの渡辺流の仕掛け。

最近僕のブログでは、将棋の新刊の話題ばっかり書いています。
そんな記事ばっかりなので見てくれてる人の中には、

「たまには将棋の手について書けよ・・・」みたいな事を思っている人もいると思います。
そういう人のために今回は、僕が今一番注目している手について書きたいと思いますね。


そう言うわけで書いて行きますが題名にも既に書いた通リ、
僕がここ最近大注目している手は、竜王戦挑戦者決定戦などで渡辺棋王が指した、
先手番角換わりの「▲45歩の仕掛け」です。(下参考図)

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この手には近年現れた手の中でも、別格に大注目しています。
大きな理由は2つ。

まず1つ目の理由として現状、先手矢倉が大苦戦しているという理由です。
その中でも下図の手で、▲46銀37桂型が厳しくなったのが大きな理由ですね。

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僕は先手矢倉は、ここ一番で指す主力戦法でした。
特に▲46銀37桂型は色々な場面で指し、勝ってきた戦法でしたね。

それが後手の反発で指しづらくなり、他の形を探さなくてはいけない状況になってしまいました。

相矢倉ではまだ自分が思う有力な手は色々とあるのですが、ここ最近ほかの後手急戦矢倉もカナリ手強く、
ガッチリ組み合う前に後手から仕掛けられてしまう展開も多いです。

これでは先手番では全く面白くありません。
もう現状のままでは、先手矢倉は指す気はありませんね。

そういう理由でもう先手では、角換わり党に移行しようと考えました。


2つ目の理由は、角換わりの仕掛けの中でもこの仕掛は「▲25歩型から▲45歩と、自然に攻めている」
という理由です。

ついでに飛車も28の位置で仕掛けています。

これは地味ですが非常に画期的な事で、重大な要素です。

何がどう画期的なのかと言うと例えば、▲25歩型なので序盤にさっさと▲25歩を突いてしまっても、
結局最終的にはスムーズに先手が、先攻できる形になると言うことなどがありますね。

更に詳しく説明すると、序盤にさっさと▲25歩を突いて後手に隙があれば棒銀などを狙い、
後手が隙がない駒組みをすれば、この渡辺流の▲45歩の仕掛けを狙う・・・

などのように、急戦狙い~持久戦・・・と、自然にスイッチ出来るような作戦が指せるようになります。
こうなると作戦の幅が一気に広がり、相手としても咎めるのが非常に難しい。

以上の大きな2つの理由により、この角換わりの渡辺流の仕掛けに大注目しています。
この形は現在進行形なので、これからどうなって行くのかとても気になっていますね。

(ちなみになんですが、この渡辺流の仕掛けは渡辺棋王が初めて指した手ではなく、
結構昔にも何局か指されていたみたいで、公式戦で指されたのは久しぶりだったみたいです。)

実は個人的に注目している戦型&手は今結構あるので、
また時間があったら書きたいと思います。



先手番の時に、相手の様子を見たい時の指し方を考える。

この前の記事にコメントが有りその中に、
「アマでは相手が、居飛車か振り飛車かは解りにくい」と言う文章がありました。

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確かに上図のような▲76歩▲34歩などの出だしでは、
後手は居飛車党なのか振り飛車党なのか解りません。

これはアマチュアであれば誰しもが、一度は考える事だと思います。

更にアマチュアは、振り飛車党と矢倉党が多いので、

「出来れば、居飛車対振り飛車の対抗系が指したい」
「横歩取りにはしたくなく、相矢倉系の将棋を指したい」

と言う人も結構いるでしょう。

そこで現在考えうる有力であろう様子見の指し方を、書いていきたいと思います。

ちなみにこれから書くのは「先手での指し方です」と言うのも後手であれば、
▲76歩△34歩に▲26歩や、▲66歩などを指してくれると思うので。

では書いていきます。

まず誰しもが思いつくであろう様子見の手は「端歩を突く」だと思います。
▲76歩△34歩に▲16歩や▲96歩です。

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▲16歩や・・・

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▲96歩

正直なところ、細かいことを考えなければコレでいいと思います。

この段階での端歩は、マイナスにはならないと思いますし、
先手なので1手余分に指せる勘定ですから。

プロの将棋でも特に振り飛車党同士の対局では、この端歩で様子を見たりして、
実戦例が毎年数局はありますね。

なのでアマチュアでも、全然問題はないでしょう。

「将棋は終盤力なんで、多少序盤に変な手を指しても・・・・
 こまけぇこたぁいいんだよ!!!

という人はこれで十分です。


がっしかし・・・・やはり序盤から端歩を突くのは若干違和感はありますし、
マイナスにはなっていないにしろ、どれだけプラスになっているのかは不明です。

そこで次に考えられるのは▲76歩△34歩に、▲66歩です。

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▲66歩

この手の意味としては、

「△84歩なら▲68銀~矢倉模様」
飛車を振ってきたら「▲26歩や▲48銀~対抗形」もしくは、「▲78飛など~相振り飛車」


という意味。

プロでは何かと話題の橋本八段が、少し前にこの指し方を得意とされて、
好成績を残されていたと記憶します。

この3手目▲66歩は単純ですが「乱戦を避けつつ相手の様子を見る」という点ではカナリ優秀で、
これから先も長く指され続ける指し方だと思います。

角換わり系の将棋を避けている点もポイントです。
個人的には「序盤の様子見の手」では、決定版に近いと思いますね。


がっしかし・・・・

「先手で3手目▲66歩なんて、消極的すぎて指す気しねーよ・・・・」
「角道を閉じた対抗形なんて指してられねー・・・・俺の得意な急戦ができねーじゃねーか!!!」
「相振りが嫌なんだよ!!!」

という人も居るかもしれません・・・・欲張りすぎだと思いますが・・・・

そこで最後に、相矢倉模様か対抗形の居飛車側を指せる人に限定してしまいますが、オススメの一手があります。
それは▲58金右です。

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▲58金右

この手自体は昔からあり、知っている人は普通に知っていると思いますが、
あまり本などには載っていないので、知らない人も居ると思います。

意味としては、

「△84歩なら▲66歩~矢倉模様」
(▲58金右に△84歩▲66歩△85歩▲77角△32銀▲88銀△54歩▲67金△62銀▲68角△31角に ▲77銀が
 ピッタリ間に合う。)
「△44歩なら▲26歩や▲48銀~対抗形か相矢倉模様」

という意味。

▲66歩の時との大きな違いは、
対抗形になった時には角道が閉じていない分、選択肢を減らすこと無く指せる。

という点。

ただ△88角成~一手損角換わりにされた時には、若干ですが序盤の選択肢は減ります。
(金が移動してしまっているため)

個人的にはこの▲58金右も、カナリ優秀だと思っています。
アマチュアでは普通の振り飛車党が多いので、3手目▲66歩より良いと感じていますね。

興味がある人には、ぜひ指して欲しいです。


長くなりましたが以上が、僕が考える序盤での様子見の手についてです。

結局のところ、序盤の様子見の手については完全な正解はなく
「自分にはどれが合っているか」が最重要だと思います。

色々と試してみると、各指し手のメリット・デメリットが解って来ると思うので、
それから考えるといいでしょう。


将棋猫のイメージと読みの将棋観(その3)

3手目▲66歩の対抗手段は?

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3手目▲66歩は居飛車党の人が指せば、角換わりや横歩取りを避け、
持久戦の戦いを目指した作戦ですね。

もし先手が居飛車党で相居飛車の将棋になるのであれば、
僕だったら、相矢倉の持久戦を目指します。

理由としては後手は△84歩の一手を省略できているので、
相矢倉になっても通常の出だしより得をしているからです。

後手左美濃作戦も面白いと思います。
もちろん後手急戦矢倉でも一局でしょう。

先手勝率のイメージは、50%


3手目▲25歩は次元が低い手?

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3手目▲25歩は今では、超絶有力だと思っています。
ただそれは「居飛車党の人に対して」ですね。

振り飛車党の人に対しては、角道オープン向かい飛車にされてしまう選択肢が増えるので、
若干損だと考えています。

先手勝率のイメージは、初期値の53%


4手目△62銀にどうする?

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4手目△62銀に対しては、このまま矢倉模様にしてしまうと△84歩の一手が省略されて
損になってしまうので、▲78飛~石田流にしたいと思います。

3手目▲66歩作戦は、居飛車と振り飛車を指せないと、
損な序盤になってしまう可能性がありますね。

先手勝率のイメージは、初期値の53%


矢倉模様に右四間飛車は?

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この右四間飛車は、カナリ有力と思っています。

特に図では△84歩が省略出来ており、不利な変化も消えたりしているので、
相当戦えると思いますね。

急戦矢倉の後手右四間飛車は、もっとアマチュアで指されてもいいと感じます。

先手勝率のイメージは、全く互角の50%


雁木はなぜ人気がない?

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雁木戦法はアマチュアではたまに見ますが、プロ間ではあまり指されませんね。
その理由としては、やはり玉の硬さが中途半端で、その割には攻撃力もあまりないからだと思います。

あと攻め筋もそんなに多くなく、先攻も難しい。
飛車を渡しづらいのも辛いですね。

雁木がダメとは思いませんが、雁木より良い戦法は他にあると考えています。

先手勝率のイメージは、40%


5筋位取りで勝てるか?

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四間飛車に対する5筋位取りは有力だとは思いますが、
アマでもプロでもほとんど見ませんね。

僕自身も指した記憶はありません。

この大きな理由としては今では「居飛車穴熊」があるからでしょう。
なので態々苦労が多い、5筋位取りを指す理由がなくなってしまいました。

ただアマチュアならちゃんと指せば、最低でも互角だと思います。
かなり難しいと思いますが・・・

先手勝率のイメージは、実戦的に勝ちづらそうなので40%

今回はこれくらいで終わります。


将棋猫のイメージと読みの将棋観(その2)

この前から始めたシリーズの続きです。
好き勝手に自分の将棋観を書きたいと思います。

「角頭歩戦法は通用するか?」

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実は個人的に角頭歩戦法は、言われるほど悪くはない戦法だと思っています。

ただしやはり通常の出だしよりは得しているとは思えないですし、
コレで後手が50%以上勝てると思えませんね。

先手勝率のイメージは、60%。


「4手目△33角戦法は成立する?」

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少し前に流行ったこの戦法ですが十分成立し、まだまだ有力だと思っています。
コレを完璧に咎めるのはアマチュアでは無理でしょう。

ただやはりこの戦法も先手に選択肢が多くあり、
ある程度対応型の戦法なので、後手に苦労は多いとは思います。

先手勝率のイメージは、55%


「右四間飛車の成否は?」

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右四間飛車はよく、単調で面白く無いと言われることが多いですが、
僕はどの形でも右四間飛車は、カナリ有力と思っています。
これは棒銀に対してでも同じです。

上図では▲25桂~仕掛けて、最低でも互角にはなると思います。

ただ何と言っても先手玉が薄すぎるので、やりたいとは思いませんしやるとしても、
左美濃か銀冠にしてやりたいです。

先手勝率のイメージは、初期値の53%


「櫛田流は居飛車穴熊に攻め勝つか?」

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これは「正確に指せば」後手が指せそうだと思います。
しかし後手は端歩も突いてない高美濃で、正確に指し続ける自信はないです。

この形は後手がとても上手く言っているように見えても、一回甘い手を指すと一気に追いつかれ、
結局逆転負けするパターンが多い形だと思います。

先手勝率のイメージは、早指しの実戦なら55~60の間の57%。


「2手目△74歩の誘惑」

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2手目△74歩(袖飛車)前に記事に書いたように、結構後手が大変な戦法だとは思いますが。
一気に潰されると言うことはないのでアマチュアでは、そこそこ指せると思います。

ただ作戦の幅は少し狭くなっている感じがするので、
その辺りが気になります。

先手勝率のイメージは、55%


「初手▲36歩の奇手」

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初手▲36歩は奇手でも何でも無く、普通に指されてもいいと思います。
先手なので△74歩より一手早いですし、何をされても対応しやすいでしょう。

先手勝率のイメージは、初期値の53%。


今回はこの辺りで終わりにします。
また続きは書きます。


将棋猫の、イメージと読みの将棋観(その1)

結構前から将棋世界で「イメージと読みの将棋観」と言う連載があります。
単行本化もされ、既に4冊も出ていますね。



このコーナーはとても面白く、将棋世界が届いたら一番初めに読むページです。
そこでこの連載から主に序盤のテーマ図をピックアップし、僕の考えを書いてみたいと思います。

「誰もテメーの考えなんて知りたくねぇよ!たわけ!!!」と思う人もいますが、
プロとアマチュアの将棋では色々と違うところがあり、多少は参考になるとは思うので、
まあ許してくれ。

書いてみたいテーマ図が結構あるので、何回かに分けて書いていきたいと思います。
ちなみにテーマ図の題名は、イメ読みの本に乗ってる題をそのまま使います。

あとそのテーマ図の最後に、アマチュア同士が戦った場合の僕の先手勝率のイメージを
書いて終わりにしたいと思います。

毎回5~6個前後のテーマ図について書きます。
それでは書いていきましょう。


「初手の戦略は」
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アマチュアだと初手は何でもいいと思いますが、
僕は初手は▲76歩がいいと思います。

矢倉(居飛車)・各種振り飛車どちらも選べますし。
作戦の幅が広い方がいいと思います。

先手勝率のイメージは、初期値の53%


「2手目△32飛の奇手」

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2手目△32飛は初めて見た時は驚きましたが、もう今見ると普通の手に見えます。
△32飛は有力だと思っていますが今では、後手もわざわざコレをやる必要はあまりないと感じます。
(角交換振り飛車などがあるので)

先手勝率のイメージは、55~60%


「2手目△62銀は通用するか」

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△2手目△62銀はアマチュアでは、十分通用すると思います。
しかし居飛車にされると確実に損なので、指すメリットはほとんど無いと感じます。

自分でも指したことはありませんし、指したいとも全く思わないです。
指された時は「ありがたい」と感じますね。

先手勝率のイメージは、54%


「▲25歩は決めるべき?」

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この局面はいつも迷いますが、僕は絶対に▲25歩を決めます。
理由としては向かい飛車にされるよりも、後手に飛車先不突き矢倉にされる方が損と思っているからです。

これは各自の考え方が違いますね。

先手勝率のイメージは、54%


「いきなり筋違い角で勝てるか?」

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筋違い角は個人的に、相当勝てない戦法と考えています。
一歩取るために手損と、角を手放すのは釣り合いが取れてないと思います。

大会などでやられたことも何回かありますが、今のところ負けた記憶はないですし、
やられた時は心の中で「超ありがてぇ!」って感じますね。

先手勝率のイメージは、20~30%
相手が何か失敗してくれないと、勝てないイメージです。


「後手番早石田は通用するか?」

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後手番の石田流は今のプロ間でも見られるように、十分通用すると思います。
しかし石田流は先手でやってもかなり難しい戦法です。

なので有力ではあるが、そう簡単には良くなるとは思わないですね。
「互角」になれば十分だと思います。

先手勝率のイメージは、55%


今回はこんなもんでしょうか。
また続きは不定期に、書いていきたいと思いますね。





藤井システムについて。ver2015

また少ししばらく更新出来てませんでしたが、今回は久しぶりに「藤井システム」について、
現時点(2015年)での僕の考え方を書きたいと思います。

と言うのも実は藤井システムについては、数年前に「藤井システムについて。」
という記事を書いているのですが、もう数年経っているのでもう一度、
自分の考えを書いてみたいと思います。

あと実は「藤井システム」と言う単語で検索して、僕のブログに辿り着く人が毎日数人はいます。

たぶん「藤井システム」でググルと、最初のページの上から何個か目に、
何故か僕の記事が出てくるからだと思いますが・・・・

古い記事をずっと置いておくのも何なんで、今回取り上げてみましたね。
それでは書いていこうと思います。

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藤井システムはもう有名すぎて、今更細かいことは説明不要でしょう。
上図が基本形だと思います。

そしてズバリ、2015年現在での僕自身の考えなんですが実は・・・・
前書いた記事の内容と、ほとんど変わっていません!!!

と言うのも、前書いた記事から数年経っているのですがその間、
プロ間などでほとんど指されることはなく、定跡的にも目新しい物は全く見かけませんでした。

ちょっと前に「もう一度流行るかな」と言う雰囲気はあったのですが、
全然ダメでしたね。


前書いた記事の考えのおさらいとすると、

1、先手藤井システムはまだまだ有力。
2、後手藤井システムは対穴熊だけを見れば、そこそこ戦える。
3、穴熊を放棄し振り飛車側の形を見て、色々な急戦を指されるとカナリしんどい。


こんな感じです。
そしてこれも前に書きましたが、僕が「藤井システム」について一番強く思うことは、

「藤井システムを指しこなせるのは、創造主の藤井九段だけ」

と言う事ですね。


ここからは、この数年間で思い始めたことなのですが、
もう藤井システムはアマチュアは、指す必要性がなくなった戦法だと考えています。

その大きな理由は、

●角交換振り飛車の方が簡単に居飛車穴熊を牽制し、なお且つリスクがほぼ無い。

と言う理由です。
角交換振り飛車が優秀だということが解り、もうリスクが高い藤井システムを指す必要性はなくなったでしょう。

今のところ角交換振り飛車は、何か凄い対策が出て絶滅寸前になると言う事はないです。
これから先もずっと指されていくと思っていますね。

多少居飛車側に押されている感はありますが、平均勝率が4割を切ると言う事も考えにくいです。
角交換振り飛車は、40%~50前後の勝率があれば十分な戦法だと思います。

あと藤井システムは、アマチュアには難しすぎますね。
そして難しい割に、そんなに勝てるわけでもないと言う戦法でしょう。

ただプロ間では、多少は指されるとは思います。
プロは常に研究していますし、もしかしたら何か凄い手が発見される可能性もありますし・・・・

前の記事よりちょっと簡単に書きましたが、現時点(2015年)での僕の考えはこんな感じでしょうか。
この現時点での考えも余程のことがない限り、変わることはないと思っています。


最後に僕が対後手藤井システムで、愛用していた形を紹介して終わりにしましょう。

実は僕自身は藤井システムは「後手の△32銀型は結構手強い。」と思っていました。

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ハッキリ言って△32銀型の攻めは少し無理気味だとは思いますが、受けきるのは容易ではないと感じています。

あと△32銀型なので▲33角成としても△同銀で、2筋が簡単に破れません。
▲24歩~飛車先を切っても、△23歩で先手を取られながら守られてしまいますね。

ちなみに先手藤井システムの場合は「▲47銀型藤井システム」が最強だとは思いますがコレは、
桂跳ねを遅らせる△24歩型や、普通に△74歩~の急戦などで十分戦えると思っています。

その為「△32銀型をどうにか阻止する方法はないか・・・」と考え、
発見した対策が、▲77角早上がり型(下図)でした。

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この対策あんまり指してる人はいないと思いますが、超優秀だと今でも考えています。
この形で数えきれないほど戦っていますが、ほとんど負けた記憶が無いくらい勝てていると思います。

説明すると上図では△32銀型は、100%阻止できます。
と言うのも先手は次に、密かに▲68角を狙っています。

例えば形とばかりに△52金左だと、▲68角△43銀▲24歩△同歩▲同角で普通は△22飛で受かりますが、
居玉のため▲33角成(下図)で即勝てます。

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さすがにこれはそう簡単には決まりませんが、▲68角をうっかりされて、
△62玉▲24歩△同歩▲同角(下図)は、結構決まることはありましたね。

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もちろん図のようになれば、居飛車が指しやすいです。

あと57の地点に銀がいないので、何かの拍子に△65歩と仕掛けられても、
普通に▲同歩と指せます。

更に居飛車はいつでも▲57銀と指せて、よくある形にも戻せます。
しかし振り飛車側は銀を48に保留される変化と、57と指される変化を読まなければいけないので、
読む量も通常より多くなると思います。

▲68角と指せば24の地点に直射もするので、その辺りの変化も多いですね。

基本的に▲57銀と指すときは△45歩と指された時ですが、
△45歩も形によっては▲65歩などのカウンターがあるので、振り飛車側もいつも通りには指せないでしょう。


では四間飛車側の最善はと言うと、僕は△62飛型(下図)にするしかないと考えていますね。

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この△62飛型が居飛車側にとっての最強の敵です。
これを指されると激しい戦いになるので、覚悟をしなければいけませんね。

しかし現状はこの形にされてもしっかり指せば、居飛車側は最低でも互角です。
振り飛車側も居玉での戦いになりやすいので、そう簡単には勝てないと思います。

▲77角早上がり型は実はそんなに載っている本も少なく、
↓くらいしか詳しく載ってないので、どこかで見かけた時には買っておくと良いかもしれません。
(他にも何かあったかな・・・?)



対後手藤井システム▲77角早上がり型は、かなり優秀だと思うので、
興味のある人は指して欲しいですね。


最近見直している、4-3(3-4-3)戦法。

また少しブログの更新をしてませんでしたね・・・
まあ特に変わったこともなかったので、ネタがなかったです。

実は少し前から、再注目している戦法があります。
それは4-3(3-4-3)戦法です。

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4-3戦法

この4-3戦法はプロの戸辺六段が、従来からあった3-4-3戦法を改良した戦法です。
少し前に本も出されていますね。



別名は「後手一手損石田流」とでも言いましょうか。
とにかく後手番でも石田流に組んで、積極的に動いていきたいと言う戦法です。

実は普通の角交換四間飛車も同じくらい有力で、どちらを研究していこうか迷っていたのですが、
こちらの方が積極的で激しく動けそうなので、こっちにしました。

この戦法の狙いはさっきも書きましたが、後手番で石田流に組むための戦法です。
安全に組むために一手損しますが、この戦法の場合はあまり響かないと思います。

4-3戦法は上手く行った場合、下図のように動けるのがいいですね。

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この局面はプロの将棋でも現れていて、まだまだ難しいのですが、
後手から動けているので、悪くはないと思います。

ただこの様に動けていける場合は後手は不満はないのですが、
先手が工夫をし、△24歩~の仕掛けを封じてきた時は後手も簡単には動けませんね。
例えば下図。

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先手は▲25歩を急がず銀冠の駒組みを優先し、△44銀を見てから▲25歩を突きます。
先ほどの図より先手玉がカナリ固く、△24歩~も動けないのでこの先手の駒組みは相当手強い。

しかし先手もここから具体的に良くしていくのは簡単ではなく、先後ともに難解な局面ですね。
ただこの局面から後手に、少し有力なのではないか?と思っている手があります。

定跡書などに似たような局面で紹介されいている手は、△55銀~△44飛~△64角なのですが、
これは先手に▲48飛(▲26飛もある)~▲77角(下図)などで、なかなか上手く行きません。

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しかし後手の手順少し変えて、△44飛より先に△64角にすれば、
後手も相当戦えるんじゃないか?と思っています。

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正直言って単純な狙いなんですが、調べてみると容易では無いと思います。

▲26飛には△36歩、▲48飛には△25桂。
▲56歩で銀交換して角が捕まりそうですが、その瞬間に△36歩(下図)があり、
そう簡単には収まりません。

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△55銀~の戦いは、後手にもまだ何か色々とあると思っています。
(後手から動かず、持久戦もある)

ただ恐らくこの△44銀~最強の敵は、△44銀の瞬間に▲56角(下図)がかなりの強敵に感じます。

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居飛車の形は色々あると思いますが、△44銀の瞬間にこの角を打たれると△33飛しかなく、
後手を巧く纏めながら差しきるのは、結構な棋力を求められると思います。

ただ後手もしっかり指せば角を手持ちにしていますし、先手の玉形も硬いわけではないので、
アマチュアの実戦的には互角以上に戦えると考えています。


4-3戦法は激しい戦いになったりして、それなりの棋力と知識は必要な戦法だとは思いますが、
後手番の戦法として長く指し続けられる、優秀な戦法だと僕は思っています。

興味がある人はどんどん指して欲しいですね。



超有力に感じる、藤森流急戦矢倉。

少し前から「これは超有力なんじゃないか・・・」と思う戦法があります。
それは題にも書いている「藤森流急戦矢倉」です。

藤森流急戦矢倉とは昔からある急戦矢倉に、藤森哲也四段が独自の研究を加えた、
現代の急戦矢倉です。

少し前に藤森四段自身が書いた、本も出ています。
この本は、カナリお勧めしたいです。



僕も買って読んでいますが、とても丁寧に書かれており、
すごく解りやすいです。

初級者の「これから急戦矢倉を勉強したい」と言う人にも、
持って来いの本
だと思いますね。

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藤森流の急戦矢倉は従来△81飛車と指すところを、
△83飛車と指すのが特徴。

ほんの少しの違いですが、ここからは従来の変化よりも大きく違ってきます。
飛車の引き場所で全然違う展開になるのは、△85飛車戦法を思い出させますね。

この急戦矢倉は攻め味が強く、持ち時間の少ないアマチュア同士の対局では、
相当有力だと思います。

正直、初見で受けきるのはほぼ無理でしょう。

あと対急戦矢倉はある程度強くなるとアマチュアでも、そこそこの対応ができると思いますが、
この藤森流は△83飛の効果で新しい攻め筋などがあり、曖昧な知識では対応出来ないでしょう。

まだあまり指している人はいないと思うので、今から指せば勝ちまくれる戦法だと感じます。


ここからは「急戦矢倉」の話になりますが、前にどこかに書いたとおり、
「急戦矢倉」はアマチュアでも、もっと指されてもいいと思います。

今の相矢倉のと言えばプロ・アマ問わず「▲46銀▲37桂型」だと思いますが、
この形の後手番は完全に守勢になりやすく、面白く無いと感じますね。

僕自身も矢倉の後手を持つことはありますが、後手番では「阿久津流急戦矢倉」や、
後手でも頑張って△73銀型などしか指しません。
(ちなみにこれからは、藤森流急戦矢倉を主力にしたいと思っています。)

急戦矢倉は確かに玉が薄いので怖いところはありますが、
相手玉もそこまでは硬くないので、先攻できるメリットはとても大きいと思います。

今はプロ間では、急戦矢倉はあまり見かけませんが、
まだまだ有力だと考えています。



普通の四間飛車を勉強し直そうかなぁ・・・と思う今日このごろ・・・

最近普通の四間飛車を、「もう一度、勉強し直そうかなぁ・・・」と思っています。

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昔ながらの四間飛車

こう思う理由は何点かあるのですが、一番の理由を強いてあげるなら、
「相居飛車(特に後手番)の戦法に、今はあまり指したい形がないから」ですね。

僕は相居飛車では「矢倉」が一番好きなのですが、矢倉は相手の合意があって成立する戦法なので、
相手によっては角換わりか横歩取りを指さなければなりません。

今現状は後手番でも積極的に動ける「横歩取り」を選択していますが、
横歩取りは定跡化のスピードがとても早く、常に最新情報を仕入れていなければ勝てません。

これはとても大変です。
あと「横歩取りばっかりも芸がないなぁ・・・」と感じているのもあります。

それと今流行中の振り飛車は「力戦振り飛車」ですが、
これもかなり定跡の進化スピードが早いですね。

そこでもう既に定跡整備がある程度までされていてる「普通の四間飛車」に目をつけました。
しかし普通の振り飛車にも、一つ大きな問題があります・・・・

それは「居飛車穴熊」の存在です。

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天敵の居飛車穴熊

僕のブログでも散々「居飛車穴熊最強」みたいな事を言ってきましたが、
これを攻略するのは容易ではありません・・・・

しかしちょっと色々と考え直してみたのです・・・・

僕も今まで星の数ほど居飛車穴熊を指して、対振り飛車を戦ってきました。
そこそこ強くなってからも、基本的に居飛車穴熊一本でしたね。

そう言う今まで対振り飛車を、居飛車穴熊で戦った将棋のことを思い出してみると
ふとあることに気づきました・・・それは・・・

「居飛車穴熊でも、簡単に勝った将棋はほとんどない」と言う事です。

自分が強くなるともちろん相手も強くなるのですが、強い人の四間飛車は、
居飛車穴熊に組めてもカナリ手強いです。

居飛車穴熊は「四間飛車激減の理由」などの優秀な定跡本が出ていますが、
まだ完全な結論が出ている訳ではありません。

それともし本の通り指して多少形勢が良くなっても、その後も全て最善手を指せるわけではありませんし、
定跡や変化も全て憶えるのは、アマチュアでは難しいでしょう。

まだ普通の四間飛車にも、多くの可能性があると思いますね。


こういう考え方になったのは、最近話題の将棋ソフト「ポナンザ」にも影響を受けています。

電王戦での企画で「ポナンザVSアマ強豪」みたいなイベントが、
何回も長い時間放送されていました。

そこでポナンザは普通の四間飛車で、名のあるアマ強豪の人たちを倒しまくりでした。

あと前の電王戦の本番でも、某ソフトが普通の四間飛車で勝っていましたね。
こう言うのを見ていると「四間飛車も、まだまだやれるんだな・・・」と感じました。


アマチュアでは「居飛車VS四間飛車(振り飛車)」と言うのは、永遠の戦場だと思います。
プロ間で全く指されなくても、アマチュアでは消えることはないでしょう。

そのため指すにしろ指されるにしろ、勉強しておくのは全く損のない事だとも思いましたね。

ちょっと普通の四間飛車の勉強し直してみようかなぁ・・・と思う、
今日このごろでした。


先手石田流三間飛車対策を考える。

この前に先手中飛車や後手ゴキゲン中飛車の、オススメ対策を書きましたが、
そのついでと言ってはなんですが、「先手石田流三間飛車」の僕のオススメする対策を
書いておきたいと思います。

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石田流の序盤

と言うのも、この「先手石田流三間飛車」も結構困っている人が多い感じです。

「石田流 対策」や「対石田流 有効な作戦」みたいな検索ワードで検索し、
たまたま僕のブログに来る人も、毎日数人はいますね。

先手石田流三間飛車対策は、何回か対策も過去に書いた記憶がありますが、
それも数年前なので、僕の中での考え方も完全に変わっています。

それではまず、一番オススメの対策から。


まず現時点で、ダントツで一番のオススメ対策は「左美濃」です。

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左美濃

図は一例ですが序盤で、☖42玉などを指して☗66歩を必ず突かせてください。
対先手石田流の数多くある作戦の中で、一番安定度があり実績もナンバーワンだと思います。

現時点ではプロ間でも、この左美濃~銀冠が優秀で先手石田流は減少傾向にありますね。
僕も対先手石田流には、7~8割は左美濃を選ぶ感じです。

ハッキリ言って基本的に先手石田流は、この作戦だけでもいいかもしれません。
それくらい優秀な作戦です。

ただ石田流側も無理気味ながら、暴れる筋は結構あるのでその辺りは
しっかり本を読んで、最低限の知識は付けてから指さないとダメです。
指し方も少しコツがいる感じです。

このコツを掴むには、プロの棋譜並べをやりまくればいいでしょう。

とにかくある程度左美濃を指せるようになれば、先手石田流に負けまくるということは無くなるはずですね。
超オススメな作戦です。

ちょうど少し前に左美濃の本も出たので、この↓の本を読みまくって下さい。
この本は絶対持っておいて損はないです。



絶版などにならないうちに、必ず買っておきましょう。


次にオススメな対策は正直言って、左美濃以上の作戦は思いつかないのですが、
あえて言うと「相振り飛車」でしょうか。

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相振り飛車

図は一例として後手向かい飛車ですが、別に何でもいいと思います。

ただこの相振り飛車はここ数年、著しく定跡化が進んでいるので、
それなりの知識は必要ですね。


昔(10年位前)は、適当に指しても戦えてたんですが・・・

相振り飛車も長年指されていますが、まだまだ解らないことだらけですね。
これからも指され続けるでしょう。


あと有力そうなのは・・・そうですね・・・・
実はアマチュアで3段以下くらいであれば、普通に穴熊に組むのもまだまだ通用するかもしれません。

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そこまで定跡や序盤に詳しくないレベルであれば、実戦的には大変だと思います。
昔はそこそこ強くても、これでも十分戦えたりしてましたからね。

たださすがに今は咎められるかな・・・

まあとにかく先手石田流対策は「左美濃と相振り」を、僕はオススメしたいです。


ここからはちょっとオマケなんですが、僕がもし石田流対策に困った時の為に、
密かに温めていた指し方があります。

もう数年温めていて、これから使うこともないと思うので書きます。

その指し方とは2012年12月2日に指された、甲斐女流VS里見女流の対局で、
里見女流が指した指し方です。

その対局は下図のようになり戦いが始まったのですが、里見女流の序盤~中盤は完璧だったと思いますね。

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この形は非常にクラシカルな形で、昔から似たような形はあると思います。
まずこの指し方のセールスポイントを書きましょう。

1、最近見ない形なので、普段研究している人はいない。

まずコレです。
プロならともかく、アマじゃまずいないでしょう。

その為、研究が生きやすいです。
それと初見では対応が難しい。

その証拠に女流の中でカナリ強い甲斐女流でも、この対局では上手く対応出来ていませんでした。
アマ同士であれば、大差で勝つことも可能だと思います。

2、研究家である里見女流が指した。

その次の理由としてコレですね。
里見女流が指した形なので、相当有力な形なんでしょう。

指す前に里見女流は、研究しまくりだったと思うので。

この指し方を見たのはもう数年前になりますが、僕は今でも有力だと考えています。
興味のある人は研究してみると面白いと思いますね。



中飛車対策を考える。(対後手ゴキゲン中飛車編)

前の対先手中飛車からの続きで今回は、「対後手ゴキゲン中飛車編」です。

対後手ゴキゲン中飛車は、対先手中飛車(初手☗56歩)に比べ多くの有力作戦があり、どれを指すか迷うくらいですね。

まず最有力な作戦は、対先手中飛車でも有力だった、
「一直線穴熊」でしょう。

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先手なので後手から仕掛けられても、余裕を持って対応できます。

ただ今回は「先手」なので、千日手にはするわけにはいかず、
どこかで仕掛けを考えなければいけません。

それがこの戦法の一番の課題ですね。
実戦的には最有力だと思います、一直線穴熊は・・・

あと前の記事の時にも書きましたが、ある程度の知識はあった方がいいですね。


次に有力だと感じているのは、「新丸山ワクチン」です。
これも一時期大流行して今はだいぶ減りましたが、実はまだまだ有力だと思います。

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新丸山ワクチン

この新丸山ワクチンは、ほぼ確実に持久戦になるところが優秀。
玉も堅く囲いやすいので、じっくりポイントを稼ぐ戦いになりやすいですね。

ただこの戦法の短所は、じっくりした戦いになり過ぎで千日手を気にしなければいけないことと、
後手から向かい飛車~☖25桂ポンの仕掛けを警戒しなければいけないことです。

しかし☖25桂ポンはやる方も勇気がいるので、お互いに怖い感じですね。
新丸山ワクチンの安定度は高いと思います。


次に有力だと思うのは、「☗58金右超急戦」です。

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何と言っても現状超急戦は、言わずと知れた☗33香の変化が有力で、
先手が指しやすそうです。

そしてこの戦型はなんと言っても、「研究と知識」が物をいい、
しっかり勉強していれば誰にでも一発が入ります。

あともし後手が☖55歩と指さず妥協して☖62玉などであれば、
先手はカナリ作戦勝ちしやすい。

更に後手がもし☖55歩と指し「超急戦なんて怖くない!」と言われて、
「ちょっとこいつには超急戦は不味いか・・・?」と感じたら、☗48銀と指して他の作戦にもスイッチ出来ます。

☗58金右は後手ゴキゲンをビビらせる効果がカナリあるので、
ハッタリで指すのも心理的に揺さぶることが出来ると思いますね。


以上の他にも有力な対策(☗78金型など)は色々ありますが、あまり挙げるのも何なんで、
こんなもんでしょうか。


ここまで読んでもらうと、プロ間で大流行中の「あの対策」が、
オススメに挙がってないことに気づくと思います・・・

そう「☗37銀型~☗46銀の対策」(下図)です。

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超速と呼ばれている対策

この対策は僕が単に「オススメ」と書いてないだけで、最有力だと思います。
なんせプロ間では、2局に1局はこれですから。

しかし僕はこの対策は、アマチュアには難しすぎると思います。
もちろんしっかり勉強して、指しこなす力があれば有力だと思いますが・・・・

先手は玉がカナリ薄い状態で戦わなきといけない展開も多いので、
早指しのアマチュアの将棋では、実戦的には後手が勝ち易いと思いますね。

同じ理由で「☗47銀型」も、アマチュアには向いていないと考えています。

早指しで勝ち易い対策を追求するのであれば、
やはり「玉堅く出来る作戦」を選ぶべきだと思います。

対後手ゴキゲン中飛車をするに辺り、是非とも持っておきたい本は↓です。




中飛車対策を考える。(対先手中飛車編)

FC2のブログには「何で検索してここに来たか」が判る機能があるんですが、
たまに僕もその機能を使ってみる時があります。

その機能を使ってほぼ必ずあるのが・・・
「中飛車 対策」とか「対中飛車 作戦」
と言う言葉。

コレを見るたびに「みんな中飛車に困っているんだなぁ・・・・」と感じますね。

そこで今回は今現在(2015年春)の時点で、僕が有力と思っている作戦を書きたいと思います。
記事を書くにあたっては「対先手中飛車編」「対後手中飛車編」の記事に分けて書きますね。

と言う事で、今回は「対先手中飛車編」です。

まず先手中飛車は、初手☗56歩~の中飛車が一番手強いでしょう。

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ハッキリ言ってアマチュアでは、この☗56歩~の中飛車は先手でも最強の戦法かもしれません。
それくらい相当手強い。

僕は先手後手問わず、居飛車・振り飛車どちらも指せますが、
この初手☗56歩対策には、いつも頭を悩まさせられますね。

初手☗56歩に対しては、☖84歩か☖34歩の二択なのですが、
今現在のところ☖84歩は指す気がしません。

その理由は☖84歩を選ぶと以下、☗76歩☖85歩☗77角☖54歩の時に、
☗88飛が気になります。(下図)

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この先手力戦向かい飛車も、初手☗56歩中飛車と同じくらいの手強さ。
もしかしたら、それ以上の可能性もあります。

まあ☗76歩に☖85歩と指さなければいいのですが、それであれば2手目に☖84歩より、
☖34歩の方がいいでしょう。

あと☗88飛で普通に☗58飛でも、それはそれで大変です。
両方に対策を考えるのは、効率も悪いと思いますね。

そういう理由で2手目は、☖34歩と指す事になります。
☖34歩には、もちろん☗58飛。

この☗58飛には今のところ、2つの対策が有力と思っています。
まず一つ目は☖32飛などの相振り飛車

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これは昔からありますが、これから先もずっと有力でしょう。

ただ最近では先手に「中飛車左穴熊」と言う新しい戦法が対抗策としてありますが、
これは後手も、それなりに戦えると思います。

アマチュアでは「勉強している方」が勝ちますね。

あと☖32飛以外の相振り飛車も有力と思います。
とにかく相振りにすれば力戦系になりやすいので、自分なりの作戦をぶつければいいでしょう。


次に有力と思っているのは「一直線穴熊」です。

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一直線穴熊の序盤の一例

この戦法も今では有名になり、プロアマ問わず指している人が多いですね。
まだまだ有力と思います。

しっかり駒組みをすれば、後手でも硬い穴熊に組めるので、
カナリ魅力的です。

あと「後手番」なので、千日手狙いでもいいでしょう。

ただこの戦法も結構「先後の差」があり、
後手だと慎重に駒組みをしたり、工夫をしたりしなければなりません。

たとえば☖72飛と早めに揺さぶってみたりして(下図)、
先手に十分な駒組みをさせないように意識したり・・・

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一直線穴熊も今では、ある程度定跡化されているので、
それなりに知識を付けておきたいです。

あと自分が先手の時にも使えるので勉強の効率は、
一直線穴熊がアマチュアでは一番いいかもしれませんね。

以上が先手中飛車に対して、最有力と思っている作戦です。

この2つを指せれば、対先手中飛車に対しての勝率は、
50%前後にはなると思います。

最後に、オススメの本を挙げておきます。
以下の本は、是非持っておきたいですね。