先手石田流三間飛車対策で、気になっている手。

現在、大流行している先手石田流三間飛車なんですが、
ちょっと気になっている、対策の手があります。

僕は先手石田流にはよく、△42玉を指しています。

2010-03-15j_20100315182103.png

これには石田流側は、▲66歩と指すのが一般的で
▲78飛は角交換から△45角があるので、若干無理と言うのが定説です。

2010-03-15e.png
若干、先手無理気味

と言う事で▲78飛ではなく▲66歩が普通です。

2010-03-15f.png
これが普通

図からは持久戦っぽい戦いになりやすいです。

まあこの△42玉型は、プロ間でも多く指されていて
どちらが有利とかは結論は出ていないんですけど、
コレばっかりだと飽きてくるし、対策のレパートリーも増やしたいと思っていました。

それでだいぶ前置きが長くなったんですけど、気になっている手とは
4手目角交換型」です。

2010-03-15b.png
コレが気になってる。

この手が気になった理由は、最近佐藤九段が棋王戦で使っていたから
ちょっと気になりました。

手としては昔からあったような気がするんですが、
意味は良く解からなくて「角交換にして力戦にするのか~」くらいに思っていました。

しかし調べてみると、かなり奥が深く、
かなり有力な作戦だと気づきました。


まずこの△88角成には2つ手があります。
「▲同銀」と「▲同飛」です。

どっちも有力で、同じように見えますがコレが大違い。
結論として「▲同銀」は、あまりプロ間では指されなくなっているようです。

2010-03-15c.png
▲同銀はプロ間では、あまり見なくなってる。

なぜかというと、▲同銀としたらそこで△42玉とされると
石田流にするには、飛車を途中下車しなければならないからです。

2010-03-15d.png
角交換して△42玉が秘策。

この△42玉の局面、よく見るとちょっと前に書いた△42玉型に似ています。
ここで▲78飛なら、△45角と打てます。
この変化は先手無理気味と書きました。

先手が石田流にこだわるのであれば、▲68飛車としてから玉を囲い、
▲78飛とするのが普通です。
しかしそれは飛車を途中下車しているので、振り飛車側としてはあまり
気分はよくないでしょう。


飛車を途中下車して石田流にする戦法といえば、
島ノートに書いてある「3・4・3戦法」が有名だとは思いますが、
343戦法は基本的に後手番で、もし先手が仕掛けてこなければ千日手でもOK
と言う感じで、途中下車する手損も有効に活用する戦法です。

しかし先手の場合は千日手にはしにくいし、先手番の得も生きない可能性が高い
と思います。

そんな理由もあって、△88角成には▲同銀とは指しづらいみたいです。

それで△88角成には「▲同飛」が現在では有力。

2010-03-15g_20100315182103.png

そして▲同飛には△45角と打ちます。
角打ちには▲76角が有名な定跡。

▲76角には△42玉です。

2010-03-15k.png

△42玉とされたら、先手も27の地点を受けなくてはいけないんですが、
穏やかな展開にしたいなら「▲38金」。
棋王戦の様に激しい展開を望むのであれば「▲38銀」です。

2010-03-15l.png
穏やかな展開は▲38金

2010-03-15m.png
激しい展開は▲38銀

この2つの手に対し後手は「△54角」として、角交換をするんですが
僕は先手を持って両方とも自信がありません。

▲38金型は通常の美濃囲いに組めませんし、
▲38銀型は棋王戦の様に△28角と打ち込む順で
飛車金交換の駒得になっても、▲18飛車と自陣飛車を打って角を捕獲する手順は、
指しこなす自信が無いです。

実戦で何局か指さなければ解からないですね・・・


と、今日の記事はかなり長くなったんですが、
「4手目角交換」は研究すれば、かなり使えそうな石田流対策です。
(たまには真面目に、将棋の記事を書かなくては・・・)

あまりこの手を書いてある本は少ないんですが、
鈴木八段の「石田流の極意」にはちょっと載っています。

よかったら読んでみて下さい。



先手石田流対策については数年後に書いた、最新版の記事があります。↓

先手石田流三間飛車対策を考える。
スポンサーサイト