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矢倉流中飛車の現在。

僕のブログには「アクセス解析」と言うシステムを付けてあり、
毎日何人来たかとか、どの単語を検索して来たかなどが解るようになっています。

暇な時にたまに見たりするのですが、「矢倉流中飛車」と言う単語で検索して
僕のブログに来る人が多い事多い事・・・

たぶん「矢倉流中飛車」でググルと、僕の昔書いた記事がトップに出てくるからでしょう。

この記事なんですが、これを書いて2年以上経過しています。
そこで今回は、また矢倉流中飛車について僕が思った事を書いて見たいと思います。


基本的なことは僕の前の記事を見て貰うとして、
実は今年の春頃に、矢倉流中飛車の最新の定跡を書いた本が出ました。

マイコミ将棋BOOKS 西川流振り飛車 居飛車穴熊破り


それが↑です。
この本には先手三間飛車・後手中飛車の事が主に書いてあるのですが、
どちらも今では珍しい、ノーマルな振り飛車(角道を閉じる)の定跡が書いてあります。

この本は矢倉流中飛車の、最新の事が掲載されると言う噂を聞いていたので、
期待&注目していました。

この本には僕が記事に書いた、▲65銀の事もしっかり書いてあり、
その後の詳しい変化なども掲載されていました。

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図の局面はやはり後手が面白くないようです。
しかし図までに色々工夫も出来るみたいで、駒組みの仕方しだいでは後手もやれそうでした。

居飛車側も振り飛車からの色々な工夫にしっかり対応出来なければ、
簡単にリードされてしまうでしょう。

そして本には▲65銀ではなく、▲57銀についてもかなり詳しく書かれていましたね。

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この▲57銀と言う手は知っていましたが、僕の認識は「▲57銀より▲65銀のほうが指せる」
と言う認識でした。この本では▲57銀もかなり有力で中飛車側から見て強敵と言う感じで
書かれていました。

つまり中飛車側は、▲65銀や▲57銀の対策を必ず用意しておく必要があり、
駒組みを工夫する必要があります。

どの振り飛車でもそうなんですが、淡々と駒組みをしているだけでは居飛車側に、
作戦勝ちを許してしまうみたいです。


現在でもプロ間であまり矢倉流中飛車が復活しないのは、このあたりの事情が関係しているんでしょう。

矢倉流中飛車はまだ居飛車穴熊にも戦える順はあると思いますが、
角道を閉じて戦う古いタイプの振り飛車なので、中々自分からリードしにくい。

それだったらまだ自分から動ける可能性がある、
ゴキゲン中飛車や角交換振り飛車の方を指した方が良い。

という考えが多いと思います。


上記のような理由で少なくなってきている矢倉流中飛車なんですが、
僕個人的には、「もう少し指されてもいいのではないかな?」と思っています。

と言うのも、ゴキゲン中飛車が難しすぎる戦法になって来ているので、
アマチュアには矢倉流中飛車の方がとっつきやすく、安定して戦えそうだと思います。

あと上で紹介した西川プロの本は、あまり話題になったりしませんが、
矢倉流中飛車の定跡が書いてある本として、とても貴重な本だと僕は思います。

オススメしておきます。
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将棋ソフトに入っていた謎の戦法。

僕のPCには現在、数年前に出た「激指定跡道場2」と言う将棋ソフトが入っているのですが、
この前ちょっと色々研究をしていた時に、面白い戦法が定跡として入っているのを発見しました。

なかなか有力で、面白そうだったので書きたいと思います。

まず研究をしていたと言うのは、相居飛車の時の「後手4手目32金戦法」について
色々と考えていました。

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この手はプロ間でも時々指されていて、色々な含みを持たせながら指す手です。

例えば▲25歩なら△88角成~一手損角換わり。
▲78金なら▲44歩からウソ矢倉などです。

僕はこの後手4手目32金は最近有力だと思い始めていて、色々と考えてました。

▲25歩を決めさせて一手損角換わりにすれば、△84歩を突いた一手損角換わりより若干得ですし、
▲78金からウソ矢倉にすれば、飛車先の歩を切るには角を77か66に上がってから引かなければならず、
こちらも通常のウソ矢倉よりも若干得だと思います。

まあこれらは誰でも知っている事とは思いますが、通常の矢倉や角換わりの定跡を初めからなぞるよりも、
少しでも工夫できる余地がある形で駒組みをしたいと言う思想です。


しかしその中でも僕は一つ嫌な変化があり、それは▲25歩と指されて一手損角換わりを指す展開です。
僕は一手損角換わりは後手が勝ちにくいと感じていて、どうにか他の方法は無いかと考えていました。

そこで一つ思いついたのが、△33角と上がる手です。

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これもたまにプロ間でも指されるのですが、これには▲同角成する一手。
そこで後手が金で取れば、阪田流向かい飛車などがよくある展開です。

しかしさすがに阪田流向かい飛車はちょっと指しこなせそうにないので、
△同桂の展開で何かないかと考えていました。

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ここから何も考えず先手がシンプルに指すと、▲24歩△同歩▲同飛△22銀くらい。

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図からは▲28飛と引いて、△24歩~銀冠を目指して一局くらいかなと思っていました。

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先手には飛車先を切られてしまいますが、後手も銀冠に組めるので主張はあると思います。
力戦形の将棋になるので、中終盤勝負のねじり合いの将棋になるでしょう。

それで△24歩以外では何か無いかなと思い、ソフトを起動させ調べていた時に、
あまり見ない手を発見しました。

それが▲28飛の時に△35歩という手。

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僕はこの局面でこの手は初めて見ました。
見た時には意味不明でしたね。

如何にも悪手に見え「なんかの間違いなんじゃないか・・・?」と思いましたが、
ウインドウには間違いなく出ています。

僕もたいがい定跡は知っていますが、これは全く知らなかったので進めてみました。

図から▲68玉と普通に指したら次の手にも驚きました。

654.jpg

後手は△25歩と指しました。
これも見た瞬間は、手の狙いが見えませんでした。

「はぁ?」と思いましたが、まあコレには先手は▲78玉くらいでしょう。

▲78玉以降は△23銀▲38銀△34銀と進み下図。

6541548541.jpg

正直、この展開も何がしたいのか気づかなかったです。
ただ部分的には、後手3手目△33角戦法の一部の展開に似ていると思いました。

後手は窪田七段っぽいですね。

図からは▲68銀△44歩▲77銀△43金と進みます。

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この辺りでやっと後手は何がしたいか解りました。
向かい飛車にしようとしてたんですね。

6541854.jpg

なんという遠大な構想・・・こんな構想は全く思いつかなかったので感心しました。
ただ後手の形は「形」としてはある形なので、昔のB級定跡だったのかもしれません。

上図は後手作戦勝ちか、満足な展開でしょう。
図からは一直線に美濃囲いに囲い、あとは野となれ山となれでしょうか。


しかしこの戦法の構想は、結構有力だと僕は感じます。
最強に咎める順はないかと考えたのですが、一気に潰す手は思いつきませんでした。

振り飛車側はバランスの良い形で桂馬も使えていますし、
角交換の将棋なので穴熊にもしづらい。

ふざけた戦法っぽいですが、見た目以上に本格的な戦法だと僕は思います。

たまたま発見したB急戦法ですが、興味のある人は研究してみて下さい。
結構面白いかもしれません。



先手37銀型急戦対後手ゴキゲン中飛車44銀対抗型での有力な居飛車の対策。

勝率は少し落ちたものの、まだ大流行していると言ってもいいゴキゲン中飛車。
その後手ゴキゲン中飛車に対し先手居飛車の対策の大半は「▲37銀型」の指し方です。

ゴキゲン中飛車は側は▲37銀型に対し、最近では「△44銀」と銀を睨み合い状態にし、
持久戦にするというのが主流になっています。

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上図からは色々ありますが、流行は相穴熊になる展開です。
一例として下図。

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お互いガッチリ組み合い、まだまだこれからの将棋です。
先手後手共に互角の局面でしょう。

しかしここ最近、僕の個人的な考えとしては、
「どうも見た目以上に先手に苦労が多いのではないか」と感じていました。


そう感じる一番の理由として「先手は後手玉より薄い」という理由です。
先手は後手よりは動き易いが、玉が薄くてカウンターを喰らいやすい。

▲67金が浮いているので将来的に△58角などを狙われて、迂闊に仕掛けられないと言う展開もあります。


巧く指せば互角以上に指せるとは思うんですけど、やはりそんな気苦労はせずに指したいです。
そこでここしばらく「もっとガンガン攻めて、勝てそうな手はないか・・・」と思い探していました。

それでつい最近、久保九段の実戦集を読んでいて「これは使えそうだ」と言う手を発見ました。



ズバリそれはP210の丸山九段VS久保九段戦で、丸山九段が指した「▲68金寄」と言う手。(下図)

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この手は初めて見ました。
自分でもまったく思いつかなかったですね。

この手の意味としては、このまま後手が漫然と駒組みしていれば▲66歩を突かずに
▲79金78金型の穴熊に組むという意味です。

そうなれば先手は▲67金型の穴熊より硬く、思いっきり攻めることができます。
組めれば先手が勝ちやすいでしょう。

実はこの対局では丸山九段は負けてしまうのですが、正しく指せば丸山九段が勝っていたと思います。
そして「久保九段だから勝てた」と言う感じもしました。

それで「これは解りやすく有力な手だ」と思い「またブログに書こう」と思っていた所でした。


話は変わりますがつい先日、菅井五段が後手ゴキゲン中飛車の本を出されました。



菅井五段といえば、振り飛車最先端の研究をしているプロとして有名です。
それでこの本もとても楽しみにしていました。

発売日に購入し、パラパラっと読んで驚きました。

なんと菅井五段が▲37銀型の急戦に対し、△44銀型の将棋を指さない一番の理由として、
あの「▲68金寄」が気になるから指さないと書いてあったのです。(P248参照)

上図と全く同じ局面が載っていましたね。

本にはその後の展開なども細かく書いてありましたが現在のところ、
やはりゴキゲン側が面白くなさそうという結論が書かれていました。

研究家の菅井五段に「これが嫌で指さない」と言い切らせるほど、
この▲68金寄という手は有力みたいです。


僕の個人的な研究では、この▲68金寄という手に対してはやはり従来のように、
後手も穴熊にして戦うしかないんじゃないかな?と思います。

そして下図のように、△54飛と浮いて▲76歩を狙いに行く展開にしてどうか?
と言うか後手が動くとしたら、これくらいしかないでしょう。

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とにかく▲79金78金の穴熊に組まれては、後手は相当勝ち辛いと思うので、
ゴキゲン側としてはその前に揺さぶりをかけて行きたいと思います。


この▲68金寄という手は、これからプロの将棋でもよく見れようになる可能性が高いと思います。
これからどうなっていくのか、ちょっと気に留めておきたいですね。

プロで増えればアマでも増えるのは確実なので、
後手ゴキゲン中飛車を指す人は、しっかりと対策をしておいた方がいいでしょう。

そして後手ゴキゲン中飛車を指す人・逆に指される人は、
菅井五段の本は必須の本だと思います。

僕個人的に菅井五段の本は、ゴキゲン中飛車を取り扱った本の中でも
1.2を争う出来の良さだと感じています。

かなりオススメしておきます。



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