大和証券杯・ネット将棋 女流最強戦 上田初美女王 対 石橋幸緒女流四段戦

「大和証券杯・ネット将棋 女流最強戦 上田初美女王 対 石橋幸緒女流四段戦」を
観戦した感想を書きたいと思います。

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振り駒で上田女王の先手に。

序盤は少し駆け引きがあり結局、先手ゴキゲン中飛車VS後手右玉に。
このゴキゲン中飛車対策の右玉は、糸谷プロが昔指されていました。

しかし今ではこれより有力で優秀な対策が多く出てきたので、
男性プロではほぼ指されなくなってしまいましたね。

正直なところ、あまり良い対策ではないと思います。

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先手は積極的に動いて行きました。
この仕掛は機敏で、序盤は先手がリードしました。

後手はこの瞬間が、一番不安定な格好です。

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銀交換して、更に急所の桂頭を攻めます。
対右玉では桂頭は常に急所なので、スマートな攻めだと思います。

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この▲76歩~攻めは少し単純すぎるかと思いまいたが、
後手も短い持ち時間の中で完璧に受けきるのは、相当大変そうでした。

先手玉は鉄壁ですし、この辺りではもう先手が実戦的に勝ちやすい将棋になっていると思います。

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上田女王の上から押しつぶすような攻めが続きます。
後手は▲34桂などの心配もしなければいけないので、もうこの辺では大苦戦でしょうね。

こうなってみると王飛接近の悪形や、金が離れてしまっているなど、
右玉ならではの形が祟ってしまっている感じです。

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そしてこの▲44歩が攻めをつなげる好手でした。

感想戦などでは、まだ正確に受ければ難しかったみたいですが、
早指しの実戦ではそれは結果論に近いと思います。

まだ先手玉が危ない形なら逆転もあるかもしれませんが、ここまで鉄壁では逆転もなさそうです。
あとは上田女王がどう決めるかになってきました。

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飛車を切っての▲63銀打。
これでほぼ終わっていると思います。

上図からは上田女王が確実に後手玉を追い詰め、先手の勝ちになりました。


本局は右玉の欠点が露呈した一局だと思います。
右玉は一瞬の隙を突かれて猛攻を受けてしまうと、そこから勝つのは相当難しい戦法だと感じました。

やはり男性プロでほぼ指されなくなったと言う事は、何かしらの理由があるからですね。
対ゴキゲン中飛車の右玉は、よっぽどの事がない限り復活するというのはなさそうです。



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