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矢倉流中飛車は、なぜ急に指されなくなったのか。

今から5~6年前に、中飛車の戦法で、
「矢倉流中飛車」と言う戦法が少し流行しました。

a_20100607185849.png

矢倉流中飛車とは、上図のような形の中飛車で
関西の矢倉プロが指し始めたので、矢倉流と呼ばれています。

そして矢倉流狙いの理想図は、下のような形。

z.png

△64銀で▲66銀を強要させ△45歩を突き、四間飛車に振り直して捌きを狙うと言う感じです。
図では次の△46歩を防がなければならないのですが、▲68角は△65銀なので▲26飛か▲48飛です。

図で▲26飛は、将来△44角~捌きを狙われ(△44角に▲28飛は△33角で千日手)
▲48飛では飛車が使いにくくなってしまいます。

以上のように中飛車の天敵、居飛車穴熊に対しても有力な手がある為にプロアマ問わず、
流行っていたと思います。
当時は現在の久保二冠や、振り飛車党の棋士がよく指していたと記憶しています。

僕もその頃は振り飛車党だったので、よく指していました。
しかし大流行するかと思われた矢倉流中飛車なんですが、居飛車側に強力な手順が発見されました。

この「強力な手順」なんですが、知っている人は知っているんですけど、
知らない人は全然知らないと思います。
僕の記憶では本などには、あまり載っていないと思います。
簡単にまとめます。

c_20100607185849.png

まず居飛車穴熊に囲う手順なんですが図の様に、離れ駒を出来るだけ作らずに囲います。

d_20100607185849.png

さらに無難に駒組みをするのであれば、図の様にして金銀に連絡をつけてから
穴熊にします。

図から後手は無駄な手を指すと穴熊に組まれてしまうので、
△42飛~捌きを狙います。

t.png

ここでは居飛車側は囲いが一応完成しているので、▲26飛で対抗出来ます。

e_20100607185849.png

そして定跡どおり、△44角▲36飛△32飛として次に△35歩があるので、
後手が巧く捌ける感じがするんですが、次の手が発見され、この矢倉流は激減しました。

f_20100607185921.png

それは▲65銀!です。かなりアクロバティックな手です。
一見タダに見えるんですが、銀を取れば角が取れます。
そういう事で後手から角交換をするのですが、同桂で65の銀に紐が自動的に付く仕組みです。

i.png

図まで一直線です。図では▲53桂不成・▲43角・▲44角・▲77角~▲26飛など多くの狙いが残っており、
受けに駒を使うのは後手不満です。

この▲65銀~の手順は、あんまり知られていないと思います。
知っている人は、定跡通ですね。

その後▲65銀の局面を避けるために、色々工夫はされていたとは思うんですが、
今現在あまり指されていないと言う事は、有力な対策があまりないと言う事なんでしょう。

ただ、まったく指されなくなったかと言うと、そんな事はありません。
△45歩を突くタイミングや、突かないで相穴熊にするなどの工夫をして、
時々指されているみたいです。
個人的にもまだ工夫をすれば、全然使える戦法だと思っています。


今は力戦中飛車が主流になっていますが、普通の中飛車もまだまだ有力な戦法だと思うので、
自分なりに研究&アレンジして、居飛車を負かすのも面白いでしょう。



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