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第23期竜王戦七番勝負第六局は渡辺竜王が勝ち、竜王戦七連覇達成。

12月14・15日に第23期竜王戦第六局が行われその結果、
渡辺竜王が勝ち竜王戦七連覇を達成しました。

第六局を観戦した自分の感想を書きたいと思います。

2010-12-16a.jpg

羽生名人の先手で渡辺竜王は▲76歩に対し、2手目は△84歩でした。
最近何かと話題になっている2手目△84歩。

僕はこれは予想していませんでした。(△34歩~の横歩取りを予想していた。)
なぜかと言うと現在この2手目△84歩は主に、角換わりになったとき何か対策がないと指せないからです。

僕は個人的に、今話題になっている角換わり同形の後手の問題は恐らく、
かなり時間をかけないと解決しないもしくは、あれが先手の決定版に近いのではないか?と
考えており、竜王戦では角換わりは出現しないと思っていました。

しかし2手目に△84歩と指したという事は、渡辺竜王は何か対策を用意していると言う事。
どんな新手・対策が出るのか、この2手目から楽しみでしたね。

2010-12-16b.jpg

渡辺竜王の作戦は△65歩型でした。
これにも僕は驚きました。

この△65歩型は僕の記憶では、約10年前くらいに流行した形と記憶しています。



△65歩型の定跡は↑の谷川九段が出した本に詳しく載っており、
僕も昔、そこそこ勉強&研究した覚えがあります。

そして解説にもあったようにこの形は「先手に▲17香~▲18飛とされると悪くなりやすい」
と言うのが定説になっていたと思います。

それプラスこの後手の形は「先手の攻めをひたすら待つ」と言うことになりやすく、
積極性もあまりありません。

僕自身の研究でも
「先手に決定的な対策はないが、後手に積極性&勢いが無く指していてつまらない」
と言う結論に至り、指すのを止めてしまいました。

ちなみにこの△65歩型の将棋で印象に残っている将棋は、少し古いんですが、
1999年に指されたNHK杯での、羽生VS深浦戦です。

僕の記憶が正しければこの将棋は、終始羽生名人がリードしていたんですが、
最後羽生名人が後手玉を詰ましに行った時、1筋かどこかの歩を突き捨てなかったために
後手玉は詰まず、後手の深浦さんの逆転勝ちになっていたと記憶します。

そしてこの対局はそのまま、この△65歩型の重要な定跡の一部にもなっているはずです。
(52手目の54金など)

この少し古めの△65歩型で渡辺竜王が、どのように対応していくか注目でした。

2010-12-16c.jpg

羽生名人は端攻めではなく、間合いを取り合って▲45歩から攻めて行きました。
飛車の位置は少し変わっていますが、これも似たような局面は過去にあったと思います。
(普通は▲29飛車型)

僕のカンなんですが羽生名人は本当は、△31玉型の時に仕掛けたかったような気がします。
しかし渡辺竜王は手待ちの手で△22玉~△31玉と指してはくれなく、金の移動の手待ちで対応されました。

恐らく渡辺竜王は、それを察知したのだと思います。
僕のカンなんですが、そんな気が凄くします。

2010-12-16d.jpg

羽生名人は角も打って、複雑な攻めをして行こうと言う感じでしたね。
中盤は難解すぎて、全然解りませんでした。

2010-12-16e.jpg

先行したのは羽生名人だったのですが、中盤をリードしたのは渡辺竜王だったと思います。
この端を詰めた手は相当大きく見えました。

僕のイメージなんですが、こう言う風に端を凹まされたら
相当勝てないイメージがあります。(居飛車・振り飛車問わず)

けれど具体的に羽生名人の手で、何が悪かったのか解らないですね。
専門誌での解説を早く読みたいです。

2010-12-16f.jpg

渡辺竜王が若干リードといっても、それはごく僅か。
難解な局面が続きます。

そして僕が本局で一番感心した手は、図の△23玉です。

この手で僕は「渡辺竜王が勝つのではないか・・・?」と感じました。
玉自らグッ立ち、王者の風格のある手だと感じます。

2010-12-16g.jpg

その後は解説でも後手リードのような解説が来ていましたが、
羽生名人も▲45銀と大迫力な手で、簡単には楽にはさせません。

このあたりはさすがだと思いましたね。

2010-12-16h.jpg

しかし渡辺竜王は落ち着いて羽生名人の猛追をかわし、
△66角とカッコイイとどめの手で、羽生名人を下したと思います。

以下先手玉は必至で後手玉は詰まず、渡辺竜王の勝ちとなり
渡辺竜王が竜王位を防衛しました。


こうして第23期竜王戦は幕を下ろしたんですが、
どの将棋も大熱戦でとても面白かったです。

渡辺竜王の7連覇は凄い記録ですね。
もうここまできたら、10連覇を達成してほしいと思います。

そして竜王位は防衛したので、次は渡辺竜王が羽生名人に挑戦して、
何かタイトルを取ってほしいですね。


羽生名人はまたしても渡辺竜王に、永世竜王位を阻まれてしまいました。

しかし羽生さんのことなんで、また心機一転挑戦者になっていつかは、
永世竜王位を獲得してくれる日が来ると、僕は信じています。

今から来期の竜王戦が、とても楽しみです!


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