再度注目を集め始めた、後手番角交換四間飛車。

ここ最近、王位戦での藤井九段の活躍や、
王座戦で羽生二冠が指したことで再度、角交換四間飛車が注目されています。

そこで角交換四間飛車について、僕の考えを書いてみたいと思います。

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角道を閉じない四間飛車。


この前の王座戦で、羽生二冠が採用したのは驚きました。
藤井九段との王位戦で、何か指してみたい手などを思いついたのだと思います。

そしてこの角交換四間飛車自体は、数年前からありました。
定跡本も何冊か出ています。




特にアマチュア間では結構昔からあったみたいで、「レグスペシャル(レグスペ)」
などと呼ばれていたみたいです。

東大将棋部で流行した時期もあり、本も出ていたりしますね。




僕も上記の本は持っているので、一応基本的な事は知っているつもりです。
超基本的なことといえば、

1,△88角成は▲同銀と取る一手の瞬間にする。

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くらいで、昔はあまり細かいことは気にしない戦法だったと思います。


ちなみに、居飛車側のポイントとしては、

1、▲25歩は決めといた方が絶対に得。

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だと僕は思っています。
△24歩と指されてしまうとそれだけで、かなり損をしたと考えたほうがいいでしょう。


今と昔の角交換四間飛車の大きな違いは、穴熊にするか美濃にするかだと僕は思っています。
昔はほとんど、振り飛車穴熊にすることが多かったと思います。

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やはり何と言っても穴熊は魅力的で勝ち易い。
アマチュアの時間の短い将棋には特に有効。

この角交換四間飛車~穴熊は実際かなり優秀で、ちょっと勉強すれば
勝ちまくれた時期もあったと思います。

しかし暫くしてみんなの目が慣れ、ある程度基本的なことが解って来ると、
だんだん勝てなくなってきました。

そして居飛車側に有効な指し手が発見されました。
それは下図のような陣形に組む対策。

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図は一例ですが、代表的な陣形です。

ポイントは、

1、▲68金型の矢倉に組む。
2、▲66角を見せておく。
3、出来れば▲65歩と指しておく。


が大きなポイント。


1はまず▲67金型より玉が硬いのと、△69角や銀を消しています。
そしてここから穴熊も視野に入れています。

あと6筋の歩が切れた時には、底歩も打てる。


2は▲66角を見せておくことで、動きを牽制しています。
相手の陣形によっては、▲33角~の強襲も出来る。
そして端攻めも視野に入れている。


3はどこかで▲64歩の突き捨て~▲63歩の垂らしや、
▲69歩の底歩を可能にしています。

(ちなみに▲65歩と位を取らなくて、▲66角を打つ作戦もあります。)

あとこれらは、後手の時でもそのまま使えます。


そしてこれらのポイントを多くの人に知らしめたのが、
第56期王将戦七番勝負第3局 佐藤康光棋聖 VS 羽生善治王将戦。

この将棋で角交換振り飛車穴熊を指した佐藤棋聖に、羽生王将が快勝しました。

第56期王将戦七番勝負第3局 佐藤康光棋聖 VS 羽生善治王将

そしてこの頃からゴキゲン中飛車が本格的に流行し始め、
角交換振り穴は少しづつ減っていったと思います。

それから数年たった今、そこに藤井九段が現れてガラっと風景がかわりました。


藤井九段の角交換四間飛車の特徴は、まず囲いを美濃囲いが多いということ。

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やはり振り穴に組むと上記の駒組みをされたりするので、
それを嫌ってかもしれません。

そして囲いに手数が掛からない分、攻撃陣に手を掛けている印象です。
色々な工夫をされていると思います。

藤井九段がこれからどのような工夫を見せてくれるか、注目していきたいですね。



ここからは居飛車側に立っての話なんですがちょっと最近、
角交換四間飛車に対して有力な指し方何じゃないかと思う駒組みがあります。

それは対ゴキゲン中飛車で大流行しているような、▲37銀に組む指し方です。

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この▲37銀型は、向かい飛車に振り直された時の対策ですが、
かなり優秀だと感じています。

まず△24歩~の逆襲の筋をほぼ消しています。
(△25銀などと突進してきても、普通に▲26歩で受かる)

そこで後手としては▲37銀には△44銀と上がる事になるんですが、
それを見て先手も▲46銀と上がれば、安全に駒組みをすることができます。


そしてそうなると一例として、下図のような持久戦になると思うのですが、
下図のようになった時には面白い手があります。

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それは▲66銀という手。

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▲66銀に対しては△54歩くらいですが、そこで▲56角と打って攻めが続きます。

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この攻め筋は実は、少し前に出版された屋敷九段の本に載っていた攻め筋。



▲56角の構想は昔からあったともいますが、▲66銀と指してからの▲56角は
あまりなかったと思います。

▲56角以降は猛攻できるので、かなり先手が勝ちやすいでしょう。
アマチュアの短い持ち時間の中で、先手の攻めを受けきれる人はそういないと思います。


この▲66銀と出ていく攻め筋は、屋敷九段は自分の対局でも指されており、
よく勝っている印象です。

銀河戦での高崎六段との将棋は、局面もよく似ていたと思います。

第20期銀河戦決勝トーナメント1回戦 屋敷伸之九段 vs 高崎一生六段

それとちょうど今月号の将棋世界でも今泉アマとの対局で、対先手ゴキゲン中飛車でしたが
屋敷九段が後手番で、△44銀と出ていく攻め筋で快勝されていました。

このいいタイミングでの▲66銀~の攻め筋は、かなり有力と思います。
興味がある人は是非研究してみて下さい。
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