まだ何か工夫できそうな、後手端歩位取り振り飛車穴熊。

最近の振り飛車といえば、角交換形の力戦振り飛車ですが、
個人的には角道を止めた普通の振り飛車も、もっと指されてほしいと思っています。

しかし普通の振り飛車は「居飛車穴熊」が天敵で、
どうも勝率が良くありません。

では振り飛車側も穴熊に囲った、振り飛車穴熊はどうかというと、
こちらもどうも押されている感じです。

そこで他に有力な形はないか・・・と考えていたのですが考えていて、
昔流行った「端歩位取り振り飛車穴熊」を思い出しました。

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後手端歩位取り振り飛車穴熊

この戦法は7~8年くらい前に指されていて、
主に杉本七段が、よく指されていた記憶があります。

この戦法の特徴は名前の通り、端歩の位を取るのが特徴。
相穴熊になった時などの持久戦なった時、端の位がめちゃくちゃ大きい主張になります。

普通の振り飛車穴熊での相穴熊は、振り飛車側はあまり主張出来る事はありませんが、
端歩位取り穴熊にはしっかりとした主張があります。

あと居飛車側が居飛車穴熊でない時は、△72銀として美濃囲いにもスイッチ出来るので、
結構融通の聞く戦法でもあります。

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相手の形によって美濃囲いにスイッチ


デメリットとしては、後手番で端に2手掛けているので、
少し駒組みが立ち遅れる可能性があると言う事です。

しかし今の時代、角交換に一手損して更に飛車を振り直す・・・
とか言う手損振り飛車が流行中なので、あまり気にならない感じです。

この戦法は「端の位」と言う絶対得になっている手を指しているので、
手損振り飛車より損な感じもしないでしょう。

しかし・・・


端歩位取り穴熊はいつの間にか、プロ間では指されなくなってしまいました。

僕の記憶では居飛車側に色々と対策はあったとは思いますが、
「絶対に居飛車が優勢になる決定版」が出たと聞いたことはありません。

では何故指されなくなったか考えたんですけど、僕なりの考えとしては、

1、自分からは中々動けなく、少し消極的である。
2、この戦法が出てすぐに、ゴキゲン中飛車が流行しだした。
3、指す棋士が少なかった。


以上が、あまり指されなかった理由だと思います。


まず1からですが、この戦法は居飛車側から動かれない場合、
自分から動ける事は少ないです。

相手の手に乗って捌いて、最後は端の位を生かして自分だけ端攻め!
などを狙う戦法ですね。

しかしこれは別に千日手などを気にしなければ、まったく気にしなくていいと思います。


次に2ですがその通りで、多くの人がゴキゲン中飛車など「攻める振り飛車」に
流れてしまったことです。

同じ居飛車穴熊対策でも、こちらは地味な展開になることが多いので、
派手なゴキゲン中飛車を指す人の方が増えてしまいました。

これはプロ・アマ問わずですね。
まあ攻めれる戦法の方が面白いので、そうなることも仕方なかったと思います。


最後に3ですが、この端歩位取り穴熊を指す棋士は、
杉本七段・鈴木八段くらいしかいなかったと思います。

同じ振り飛車党でも藤井九段・久保九段は指されませんでした。

実は羽生三冠・森内名人なども、当時タイトル戦で指されていたのですが、
どちらも振り飛車側を持って負けてしまい、それ以降は指されませんでした。

勝てれていれば、もう少しは指されたかも知れませんね。

以上が、あまり指されなかった理由だと僕は思います。



最後に角道を閉じるタイプの振り飛車穴熊に、何故注目したのかを書きたいと思います。
いま後手番で有力で、尚且つ結果を残せている戦法は、

「力戦形の振り飛車」「横歩取り」「角換わり」

主にこの3つだと思います。

この3つの戦法は後手番でも自分から動けたりするので、
とても有力だと僕も思いますが、これらを指したり勉強したりしていていつも思うことは、

「とにかく難しい戦法」ということです。

まずこれらの戦法を指すには定跡の知識が必須で、更に常に角交換ができるので、
乱戦にもなりやすい。

そして玉が薄いため、一手のミスで一気に敗勢になることも多いです。

アマチュアの将棋で安定して勝つには、少し不向きな戦法だと僕は思います。


アマチュアの早指しの将棋で安定して勝つには、

1、玉が硬い。
2、経験値が多い。


この2つが一番重要だと思います。

今回書いた端歩位取り振り飛車穴熊・普通の振り飛車穴熊は、
この2つをクリヤーし易い戦法でしょう。

特に振り飛車穴熊は、急戦・持久戦両方とも居飛車の選択肢があまりないので、
毎回似たような形になり易すく、経験値が溜まりやすい。

穴熊特有の手筋・感覚などもあるので、経験を積めば詰むほど勝てると思います。


普通の振り飛車穴熊は、ここ最近はあまり指されていませんが、
まだまだ工夫すれば、十分に指せる戦法だと思います。

僕も少し研究したいと思いますね。


振り飛車穴熊を勉強するのであれば、以下の本がオススメです。



今では手に入りづらいですが、出来れば持って置いたほうがいい本は以下の本。




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