第3回 将棋電王戦 第3局 豊島将之七段 vs YSS を観戦した感想。

今回も引き続いて開催されている、
「第3回 将棋電王戦 第3局 豊島将之七段 vs YSS」 を観戦した感想を書きたいと思います。

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豊島七段の先手で、戦型は横歩取りに。
まだ序盤なので定跡通りに進むかと思っていましたが、YSSは△62玉と指しました。

これはかなり珍しいと思います。

全くない手ではないと思いますが、現時点でこの手がプロ間でほぼ指されていないという事は、
あまり良い手ではない可能性が高いと思いますね。

それとあまり詳しくは知らないんですが、どうもYSSはこの手は結構指すらしいです。
何故だか解りませんが・・・

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△62玉に対して豊島七段は猛攻を掛けました。
どうも研究だったみたいです。

この攻めで優勢になるのであれば、話は早いです。

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▲21角にどう受けるのかと見ていましたが、△31銀とYSSは受けました。
僕はここでは△25歩だと予想していました。

正直△31銀は、一番まずそうな受けだと感じます。
しかしソフトは受けが強いので、何か人間の気づかない受けの好手を用意しているのかと思いました。

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数手進んで図に。
この進行は奇抜な手もなく、自然に進んだ図だと思います。

正確には先手が少し良さそうだとは思いますが、まだまだ大変な局面だと感じました。

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豊島七段が少しづつ優勢を拡大して行き図に。
この△88歩は、プレッシャーをかける好手だったと思います。

簡単に受かりそうと思いましたが、じっくり読むと容易では無いと気づきました。
この辺りは、YSSの強さを見せましたね。

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容易ではないかと思いましたが豊島七段の受けが正確で、更にリードを拡大させて行ったと思います。
ハッキリ優勢になりました。

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僕の本局で一番印象に残った手は、この△14金です。
ハッキリ言ってこういう手は、ソフトにしか指せないでしょう。

この手は正直悪手だとは思いますが、こういう手を平気で指せるソフトには、
少し恐ろしさを感じますね。

YSSの根性の入った一手のように感じました。

図の局面はかなり形勢に差が付いていると思うのですが、
ソフト独特の勝負手だと思います。

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YSSも必至に喰らいつこうとしますが、一向に形勢は変わらず、
この▲65桂が決め手に見えました。

以下▲65桂からも手は続きましたが、豊島七段が危なげなく勝ち切りました。


本局は豊島七段の完勝だったでしょう。
豊島七段のYSS対策が、ピンポイントで的中した感じです。

YSSとしては本来の力が出せていない展開になり、
悔いの残る一局だったと思います。

しかし序盤の駒組みさえ克服できれば、一気に強くなれる可能性があるので、
次のコンピューターソフトの大会などに期待したいですね。

これで人間側が待望の1勝を挙げたので、これからどうなって行くか注目し続けたいと思います。



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