先手番の時に、相手の様子を見たい時の指し方を考える。

この前の記事にコメントが有りその中に、
「アマでは相手が、居飛車か振り飛車かは解りにくい」と言う文章がありました。

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確かに上図のような▲76歩▲34歩などの出だしでは、
後手は居飛車党なのか振り飛車党なのか解りません。

これはアマチュアであれば誰しもが、一度は考える事だと思います。

更にアマチュアは、振り飛車党と矢倉党が多いので、

「出来れば、居飛車対振り飛車の対抗系が指したい」
「横歩取りにはしたくなく、相矢倉系の将棋を指したい」

と言う人も結構いるでしょう。

そこで現在考えうる有力であろう様子見の指し方を、書いていきたいと思います。

ちなみにこれから書くのは「先手での指し方です」と言うのも後手であれば、
▲76歩△34歩に▲26歩や、▲66歩などを指してくれると思うので。

では書いていきます。

まず誰しもが思いつくであろう様子見の手は「端歩を突く」だと思います。
▲76歩△34歩に▲16歩や▲96歩です。

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▲16歩や・・・

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▲96歩

正直なところ、細かいことを考えなければコレでいいと思います。

この段階での端歩は、マイナスにはならないと思いますし、
先手なので1手余分に指せる勘定ですから。

プロの将棋でも特に振り飛車党同士の対局では、この端歩で様子を見たりして、
実戦例が毎年数局はありますね。

なのでアマチュアでも、全然問題はないでしょう。

「将棋は終盤力なんで、多少序盤に変な手を指しても・・・・
 こまけぇこたぁいいんだよ!!!

という人はこれで十分です。


がっしかし・・・・やはり序盤から端歩を突くのは若干違和感はありますし、
マイナスにはなっていないにしろ、どれだけプラスになっているのかは不明です。

そこで次に考えられるのは▲76歩△34歩に、▲66歩です。

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▲66歩

この手の意味としては、

「△84歩なら▲68銀~矢倉模様」
飛車を振ってきたら「▲26歩や▲48銀~対抗形」もしくは、「▲78飛など~相振り飛車」


という意味。

プロでは何かと話題の橋本八段が、少し前にこの指し方を得意とされて、
好成績を残されていたと記憶します。

この3手目▲66歩は単純ですが「乱戦を避けつつ相手の様子を見る」という点ではカナリ優秀で、
これから先も長く指され続ける指し方だと思います。

角換わり系の将棋を避けている点もポイントです。
個人的には「序盤の様子見の手」では、決定版に近いと思いますね。


がっしかし・・・・

「先手で3手目▲66歩なんて、消極的すぎて指す気しねーよ・・・・」
「角道を閉じた対抗形なんて指してられねー・・・・俺の得意な急戦ができねーじゃねーか!!!」
「相振りが嫌なんだよ!!!」

という人も居るかもしれません・・・・欲張りすぎだと思いますが・・・・

そこで最後に、相矢倉模様か対抗形の居飛車側を指せる人に限定してしまいますが、オススメの一手があります。
それは▲58金右です。

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▲58金右

この手自体は昔からあり、知っている人は普通に知っていると思いますが、
あまり本などには載っていないので、知らない人も居ると思います。

意味としては、

「△84歩なら▲66歩~矢倉模様」
(▲58金右に△84歩▲66歩△85歩▲77角△32銀▲88銀△54歩▲67金△62銀▲68角△31角に ▲77銀が
 ピッタリ間に合う。)
「△44歩なら▲26歩や▲48銀~対抗形か相矢倉模様」

という意味。

▲66歩の時との大きな違いは、
対抗形になった時には角道が閉じていない分、選択肢を減らすこと無く指せる。

という点。

ただ△88角成~一手損角換わりにされた時には、若干ですが序盤の選択肢は減ります。
(金が移動してしまっているため)

個人的にはこの▲58金右も、カナリ優秀だと思っています。
アマチュアでは普通の振り飛車党が多いので、3手目▲66歩より良いと感じていますね。

興味がある人には、ぜひ指して欲しいです。


長くなりましたが以上が、僕が考える序盤での様子見の手についてです。

結局のところ、序盤の様子見の手については完全な正解はなく
「自分にはどれが合っているか」が最重要だと思います。

色々と試してみると、各指し手のメリット・デメリットが解って来ると思うので、
それから考えるといいでしょう。


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