横歩取らずの▲58玉はカナリ有力。

「ここ最近このブログ、新刊将棋本の記事ばっかじゃねーか。
 研究してねーんじゃねーだろうな?」

と思われている人も多少もいるかもしれませんが、自分なりの研究はそれなりにしています。
その中でよく考えていたのが題名にある「横歩取らず▲58玉型」(下図)です。

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横歩取りの序盤で力戦系にするには、この「▲58玉」以外にも「▲16歩」「▲68玉」「▲28飛」など色々ありますが、
▲58玉が一番安定していて考えているうちに、「カナリ有力なのではないか?」と思えてきました。

この戦型でホットな話題と言えば現在「横歩取り佐々木勇気流」ですが、
まだ本も出ていなく難しい戦型ですし何と言っても、この「横歩取り」の戦型では「アマチュア特有の悩み」
があると思います。

その悩みとはアマチュアでは今でも根強く△45角戦法(下図)を始め、
プロでは絶滅した戦型が指されていると言うことです。

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△28歩~が△45角戦法の定跡

横歩取りを先手で指す場合これら急戦に対しては、対策の定跡を知っておくのは大前提ですが、
正直言って記憶が曖昧な変化もありますし、大会などの一発勝負で指されると怖いところでもあります。

こういうマイナーな戦法を指してくる人は、そればっかり指している人が多く、
経験・研究共に豊富な人が多いですね。

それを真っ向から受けるのは、実戦的にも勝ちづらいと思います。

そこでそれらの急戦を回避し尚且つ、安定して先手ペースで戦える形を考えていたら、
「横歩取らず▲58玉型」にたどり着きました。

一応自分なりの研究・考えでは「横歩取らず▲58玉型」は、どの形でも互角以上に戦えると思います。
▲58玉の局面では後手にも色々手段はあるのですが、主に「△76飛」・「△82飛」・「△52玉」でしょう。

この3つの後手の指し方に対して一例ですが、有力だと思う指し手を考えてみました。

まず△76飛と横歩を取ってくる手に普通に指すのであれば、▲77角として「先手番で後手番の形を指す」(下図)
のが一番普通だと思います。
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これはなんとなく「先手番で後手番の戦型を指すのはツマラナイ」と思えるんですが、
先手番でやっている関係で1手多く指している状態なので、損はしていません。

後手番で有力な戦型を1手多く指しているのですから、悪い理由はないと思います。
これはどう指しても一局になりやすいでしょう。

そしてもう一つ有力だと思うのは、▲22角成~▲34飛と先手も横歩を取る
相横歩取りです(下図)

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これも後手番の戦型を先手で指す感じになのですが、▲58玉が入っていると結構違うところがあり例えば▲34飛に、
△33銀▲84飛△82歩▲38金△26飛に先手は▲27歩(下図)と打つことが出来ます。

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これは地味にポイントだと思いますね。
(後手は△72金~△83歩としなければならない)

あと今書いている時に思いついたんですが、歩を打たずに▲28銀(下図)もあるかもしれません。

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次に△82飛に対しては普通に指すなら▲87歩(下図)と、力戦形の相掛かりにするのが一番普通でしょう。

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これなら後手も△23歩と指して▲26飛に、▲38銀~▲36歩~▲37銀と昔からある相掛かりになりやすいと思います。
相掛かりの先手は主導権を取りやすいので、先手に不満はありません。

更に△82飛に頑張って指すなら▲34飛(下図)も有力だと思います。

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この局面よく見るとなんとなく先手青野流に似た局面になっています。
しかし後手はもう△82飛と指しているため△76飛がなく、少し先手が得をしているように思えます。

なのでこちらも先手に不満はないでしょう。


最後に△52玉(下図)なんですが、コレは結構手強いと思います。
しかし少し前にプロ間でこの局面が出現し、有力な順が指されていました。

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それは▲22角成~▲77角(下図)と打つ手です。
この手は自分では盲点になっていて、思いつきませんでした。

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この変化はいきなり終盤になるので覚悟が必要なんですが、
数局出たプロの実戦では、全て先手が勝っているようです。

各自研究しておいてい下さい。

以上、主要変化について一例を上げましたが、先手に不満な順はないと考えます。
そして一番のポイントはどの変化に対しても「先手に選ぶ権利が多い」という点です。

「横歩取らず▲58玉」に対しては後手は急戦は中々難しく、先手には安定感があると思いますね。
個人的はカナリ有力と感じており、自分でも指していきたいと考えています。

「横歩取らず▲58玉型」は結構面白いと思うので、研究してみて下さい。



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